こんにちは。スタッフのアユミです。
ようやく梅雨明け。すっかり夏の暑さで、セミの鳴き声が聞こえる季節になりました。子どもの頃のムッタとヒビトが、竹の子ニュータウンで夜の冒険にでかけたのも、ちょうど今くらいの時期でしたね。
さて、9月22日(水)に発売が決まった『宇宙兄弟』最新40巻!たくさんの困難を乗り越えて、ついに月へと旅立ったヒビト。果たしてムッタとヒビトは月面で再会することができるのでしょうか。
40巻という記念すべき巻で、物語はいよいよクライマックスへ。発売を記念して、兄弟をテーマにしたオリジナルグッズをつくりました。
40巻記念セットの内容は、「月と地球の兄弟クッション」と「ムッタとヒビトの記念複製原画」、限定版特典の「鑑賞記録ノート」、さらに公式ストア限定特典のポストカード、クリアファイル、コースターが加わった6点セット。
こちらのコラムでは「月と地球の兄弟クッション」と「ムッタとヒビトの記念複製原画」をご紹介いたします。
ついに、ふたりとも宇宙服に…!
40巻の表紙に込められたメッセージは?
アイテムのご紹介の前に、40巻の表紙にまつわるエピソードについて少しお話させてください。
以前もこちらのコラムで書いたことがありますが、単行本の表紙に描かれているムッタとヒビトからは、ふたりのこれまでの変遷を読みとることができます。
まず、1巻の表紙では、ヒビトは宇宙服。ムッタはまだ宇宙には関係のない人間として、会社員として描かれていますね。5巻も同様です。ヒビトが宇宙服で、ムッタはスーツ姿のままです。
14巻で、初めてふたりとも宇宙服を着ていますね。でも、ヒビトが完全な宇宙服なのに対し、ムッタは半分サラリーマンのような中途半端な姿です。17巻になると、ヒビトは宇宙服。そして、ムッタはブルースーツに変わっています。ヒビトは宇宙服なんだけれど、ヘルメットをしていませんね。この時期は、ヒビトはヘルメットをできない体になっていたのです。
物語が進むなかで、ムッタはだんだんと宇宙に近づいていってるのに対し、ヒビトは月行きが決まってから物語が始まったものの、逆に遠ざかってしまった時期もありました。
そこから変化が表れたのが『宇宙兄弟』10周年の記念ビジュアルです。覚えていらっしゃいますか?
ムッタは完全な宇宙服を着ていますが、14巻とは逆で、今度はヒビトが半分だけ宇宙服を着ています。だけど舞台は月面、宇宙になりました。ふたりとも苦労しながらも、確かに月へと近づいていることが表れているようでした。
そこからの、今回の最新40巻の表紙。
まだデザイン中なのでお見せできないのですが、月を夢見た、兄弟で約束をした、あの当時の想いをふたりがずっと心の片隅に持ち続けていることが伝わってくるような表紙をお披露目できそうです。どうぞお楽しみに!
このような最新刊までの流れがあるなかで、今回複製原画に選ばれたのは14巻。はじめてふたりが宇宙服を着て描かれている、とても意味のある表紙なのです。
節目を祝福する大切なアイテム。
「ムッタとヒビトの記念複製原画」
『宇宙兄弟』40巻という節目の巻にお届けしたかったメモリアルアイテムがこちら。ファン投票で選ばれた14巻の表紙イラストの複製原画です。
6月の下旬から7月初めにかけて行ったファン投票「一番記憶に残っているムッタとヒビトはどれ?」。投票には、これまでに発売された単行本の表紙から、ムッタとヒビトが並んで映っているものをピックアップ。
さらに、番外編として映画『宇宙兄弟#0』より、子どもムッタと子どもヒビトの”勇気のポーズ”を加え、全部で6枚の絵の中から、ダントツの投票数で選ばれたのが14巻の表紙でした。
約30年は退色しない(※室内光下)といわれている「ミストグラフ」という表現方法で、小山宙哉ならではのタッチや細かなニュアンスまでを再現。作品の世界観をありありと感じられる、B5サイズのいちばん”金ピカ”な複製原画を、木製の額縁に入れてお届けします。
心地いい安心感に包まれる、
「月と地球の兄弟クッション」
ふたりの絆を感じさせる40巻の表紙から、何かふたりの関係性を表すような記念のアイテムをつくりたいと考えて、生まれたのがこちら。
「ねぇムッタ、月と地球って兄弟みたいよね。つかず離れず…だけど互いをちゃんと見ている。私のよく知ってる兄弟みたい」
『宇宙兄弟』26巻でムッタが月面に到着したときにシャロンがくれたメッセージにインスピレーションを得た、月と地球の両面クッションです。
月の絵柄は、『宇宙兄弟』1巻に出てくる、子ども時代のムッタとヒビトがUFOを見た日の夜空の月のイラスト。原作のカラー版からほとんど色味も変えていない、『宇宙兄弟』オリジナルの月です。
地球の絵柄は、『宇宙兄弟』が時計ブランドのオシアナスとコラボしたときに、イメージビジュアルとして箱などにプリントされていた地球のイラスト。小山宙哉監修でしあげた地球は、独特のタッチと色使いで、ぐっと引き込まれるような力強さがあります。
どちらの絵柄も、月と地球でWebで検索して出てくるようなありがちなイメージとはひと味違い、『宇宙兄弟』ならではの風合いをお楽しみいただけます。
クッションのサイズは35cm×35cm×8cm。女性がひざの上に抱きやすいちょうどいい大きさです。
月と地球の質感を表現するために、中は綿、外の生地はキャンバスのような手触りで色移りの心配も少ない、ポリエステル帆布を選びました。
そして、オリジナルのネームタグは『宇宙兄弟』14巻の表紙のシルエットからとったもの。
じつはこちら、複製原画とあわせたわけではないのです。
今回こちらのデザインが別にすすんでいたなか、たまたまファン投票の結果も14巻になったので、結果として、クッションの一部が複製原画とリンクすることに^^
椅子の背もたれにしたり、木肘のソファのクッションにしたり、ちょっとくつろぎたいときの枕がわりにも。地球と月の絵柄がとても様になっているので、インテリアとしても空間をすてきにしてくれますよ。
さらに、スタッフの間で盛り上がった使い方もご提案♪
月と地球の両面を札のように見立てて、コヤチュー部イベントでYES・NOクイズなどで使ってみるのはいかがでしょう?笑
オンラインイベントなどで、みんなでモニター越しに月と地球がたくさん映る光景もすてきそうです^^