- 所属
- 地質学者
- 初登場
- #172~
words言葉
「やっぱりな 私は“石”だけでなく“人”を見抜く力もある」
「どうだワクワクするだろう。ディズニーランドといい勝負だ」
「まあ…リーダーのエディが来たところだ もう少し様子を見ようじゃないか」
「ほう…!君の判断は実に正しい 地質学のことをきくなら私しかいない」
「素晴らしい 石のサンプルが欲しいな」
profileプロフィール
"ムッタたち“ジョーカーズ”がビンスらの“CES-62”のバックアップクルーとして参加した、デザートラッツ訓練で教官をつとめた地質学者。口が少々悪い。
本人は“石”のほかに“人”を見抜く力があると言い、自分の言葉が正解に辿り着くまで言葉を発し続ける。
具体的な例をいうと、デザートラッツ訓練に参加する宇宙飛行士たち――アンディ、フィリップ、カルロ――を続々と当てたが、ムッタに辿り着くまでには「お前か?」を7回繰り返した。ちなみにベティは「(当てられるのを)待っているのが面倒」と自ら名乗り出た。
実践主義であるマグワイアは、すぐに訓練場所であるアリゾナ州北部にあるブラックポイントラバフロー試験場に出発。
荒れた地表やクレーター、昼夜の極端な温度差や砂ボコリ。それらはディズニーランドといい勝負なくらいワクワクするだろうと語る。地質学者なだけあり、大地に対する表現の仕方がとても豊かである。
訓練が始まって数日後。チームに新しいメンバーがやってきた。スタッフたちがざわつくその新メンバーは、ベテラン宇宙飛行士エディ・J。
マグワイアも心なしか嬉しそうにエディを紹介する。
この数日間訓練にまとまりのなかったサブクルーたち。その様子を見てきたスタッフたちはこのままではこのチームにアサインはないのでは、と危惧する。
「もう少し様子をみようじゃないか」
そういったのはマグワイアだった。ベテラン飛行士のエディが来たことで、チームが大きく変化していく。そんなことを彼は“見抜”いていたのかもしれない。
デザートラッツ訓練が終わり、新年を迎え――NASAでは、様々な動きが起こっていた。ヒビトの失踪、ジョーカーズのアサイン取り消し、ISSの廃止議論。
ムッタは天文台建設が含まれる次のミッションには自分が相応しいことをアピール。ゲイツは1億円のISS運営コスト削減案を出せたらアサインし直す、と無理難題を吹っ掛けた。
ムッタは当然この案を受けることにし、動き出す。
削減案を作るために頼った一人がマグワイアだ。レゴリスを活用するため、ムッタは彼を頼った。電話口ではムッタの顔をイマイチ思い出せない様子のマグワイアだったが、地質学者の自分に頼ってきたことに気をよくした様子であった。
ちょうど月面ではCES-62がレゴリスの融解実験に成功した後だった。ムッタが提案した天文台のパラソルアンテナの材料はレゴリス。地球から送ることなく月面で作れるこのアンテナは、実際にジョーカーズの天文台建設ミッションですぐに実用化されることとなった。
ジョーカーズの月面天文台ミッションにはマグワイアも参加。五月蠅やモリソンらとともに地上から指示やサポートを出す。
本来突き刺さる筈のパラソルアンテナが貫通し迷子になったことにより発見された月の洞窟。表情にはだしていないものの「石のサンプルが欲しいな」という発言から大発見に興奮している様子が見える。
洞窟内を先行したブギーとの通信が途絶え、地上側では宇宙飛行士を行かせるか否か会議が始まった。ハガードはマグワイアに確認する。万が一にも崩れることはないか、と。マグワイアは自信をもって断言。ムッタとカルロが入った洞窟は「カルロム洞窟」と名付けられた。
先行したブギーはレゴリスを被り故障し止まっていた。マグワイアはレゴリスの中に水がある可能性を示唆。
太陽フレア、ベティの怪我による緊急帰還など数々のトラブルを経て、マクシム4と合流したムッタはカルロム洞窟へ調査に入る。そこで採取した石に月に水の存在を確認。世紀の大発見となった。
この発見にマグワイアも地上で大いに喜んでいたに違いない。
採取した石の帰還を、いまかいまかと心待ちにしていることだろう。"