- 所属
- NASAスタッフ
- 初登場
- #133~
words言葉
「6時間の宇宙遊泳だ 楽しんでこいムッタ」
「いいかヒビト 今回に限っては 普段の訓練時とは真逆のことを言うぞ?」
「「この中を宇宙だと思うな」もちろん月面でもない “ヒューストンにあるゴキゲンなただプール”だ いいな」
「あせるなよォ~ ヒビト…」
profileプロフィール
"NASAの巨大屋内プールで無重力訓練に携わっているスタッフの一人。
ゴキゲンで陽気な人物。
ヒビトの異変に気付いている一人であり、ヒビトの宇宙飛行士復帰試験にも立ち会う。
帰還後の訓練で発作を起こしてしまったヒビト。
何度目かの訓練で、ジョンはヒビトの心を軽くしようと考えたのだろう。いつもの訓練とは真逆の言葉をかける。
この中を宇宙だと思うな、もちろん月面でもない。
“ヒューストンにあるゴキゲンなただのプール”だ、と。
だがヒビトはプールに入った途端激しい発作を起こし、ジョンはすぐに引き上げを指示する。
サムライボーイと呼ばれた、明るく快活なヒビトの姿に、ジョンも無重力訓練に携わっているスタッフたちも驚いたに違いない。
ヒビトは医師と、その時現場にいたメンバー以外にはこのことを留めておいてほしいとバトラー室長に申し出た。
バトラーは了承。ヒビトの“秘密”が漏れずにいたのは、ジョンを始めこの“ヒビトの異変”に立ち会ったスタッフたちが秘密を守ったからでもある。
そして――ロシアでのパニック障害克服訓練、ヒューストン帰還後の秘密の訓練を経たヒビトは、宇宙飛行士復帰試験へ。
ジョンは、ムッタからヒビトへの大きな“お守り”を預かった。プリティ・ドッグミラーが南波兄弟にとってどんな意味を持つのかは彼は知らないだろうが、それがヒビトにとって大切な“お守り”になることは、きっと彼も感じただろう。
笑顔で復帰試験を終えたヒビト。
彼の異変を知り、再び宇宙飛行士へと復活したヒビトの姿を見守っていたジョンもまた、満面の笑顔だった。"