真壁安 | 『宇宙兄弟』公式サイト
まかべあん 真壁安 Makabe An
誕生日
2027/12/22
出身地
アメリカ・ヒューストン
アメリカ・ヒューストン
家族構成
父 ケンジ、母 ユキ、姉 風佳
父 ケンジ、母 ユキ、姉 風佳
初登場
#181~

profileプロフィール

"JAXA宇宙飛行士、真壁ケンジの次女。クリスマスを控えた12月22日の夜に誕生。

まもなく生まれる赤ちゃんにどんな名前をつけるか、真壁夫妻は考え悩んでいた。
「これからもほとんどヒューストンで過ごすからアメリカ人でも発音しやすい名前がよいよね」と言うユキ。ケンジは遊んでいた風佳に「赤ちゃんの名前は何がいいか」と尋ねる。

風佳は少し考えたあと、元気いっぱいに「あんちゃん!」と答えた。
そのとき風佳が開いていた絵本が『あんころちゃんとわたし』というタイトルで、風佳はそこから閃いたようだ。ちなみにこの本の作者は「やうち まやこ」。逆から読むと「こやま ちうや」である。

“真壁あん”というかわいらしい響き。アメリカ人でも発音しやすそうな名前。「あんちゃ~ん!おねえちゃんですよ~ あんちゃ~ん!」とお腹の子に話しかける風佳。彼女は朝の送り迎えの間もゴキゲンで“あんちゃんのうた”を口ずさんでいた。
こうして、生まれてくる赤ちゃんの名前の候補は決まった。

ユキの臨月、クリスマスシーズン。
この頃のケンジは自分が何の訓練をしているのか曖昧なまま、新田と言われた訓練をこなす日々を過ごす。ケンジと新田は今回月行きの切符は手にするができなかった。

何を目指しているのかも曖昧なままヒューストンと自宅を行き来するケンジは、自宅周辺の華やかで立派なクリスマスイルミネーションを横目に見ながら複雑な思いを抱く。
“宇宙飛行士であり父であり”。そんな理想を手に入れながら、ずっと“ふりだし”にいるようなゴールの見えない不安な生活(くらし)が続いている。
玄関と家の中に飾られたささやかな手作りのクリスマス飾り。自分がほとんどいられない家でのユキと風佳の時間を想像しながら、ケンジは “父”も“宇宙飛行士”も未熟な自分にため息をついた。

NASAクリスマスパーティーの後もケンジと新田を待っている課題。「今日くらい休みたいよね」と話す二人に、バトラー室長が声をかける。
「本当なら白ヒゲつけて赤白のコスチュームを着てから伝えたいところだが」。クリスマスパーティーの夜に告げられたのは、ミッションへのアサイン。なんと、人類初となる有人小惑星探査だった――!

一足早いクリスマスプレゼントをバトラー室長から受け取ったケンジは、晴れやかな笑顔でユキに電話する。その最中ユキの陣痛が始まった。
ちなみにつらそうなユキの眉間のシワを指でこする仕草は、小山宙哉が実際に奥さんの出産の際に行ったことらしい。日常のリアルさがここにもある。

2028年12月22日。元気な女の子が誕生する。こちらも真壁家にとって“一足早いクリスマスプレゼント”だ。
ケンジとユキは生まれたばかりの娘の顔をみながら、名前について考える。やっぱり風佳が言っていた“あん”ちゃんが良いだろうか。ユキは考えながら、そういえば決まったミッションは何なのかを訪ねた。
人類初の小惑星探査。目的地である小惑星の名は――“31425AN41”。
“AN”。
こうして、赤ちゃんの名前は“安(あん)”に決まった。

人類初のミッションをきいた時、ケンジは自分が生まれ変わったような、あるいは宇宙飛行士としての自分がようやく生まれたような、そんな気がした。

“小惑星を目指す宇宙飛行士”であり“2人の娘の父”。
娘、あんの誕生とともに生まれた“宇宙飛行士であり父である”ケンジ。
妻と二人の娘に支えられ、彼はこれから未だ誰も行ったことない場所を目指す。
風佳が粘土で作った“あんちゃん”のおにぎりは、ケンジがこれから目指す小惑星のようだった――。"

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