- 出身地
- 日本
- 日本
- 略歴
- 小、中、高、そして大学とリーダー街道を通ってきた。28歳でムッタらと同じ宇宙飛行士選抜試験を受験、最終面接まで残る。
- 小、中、高、そして大学とリーダー街道を通ってきた。28歳でムッタらと同じ宇宙飛行士選抜試験を受験、最終面接まで残る。
- 初登場
- #4〜
words言葉
「弟のおかげで通過できたとか思わないんだね彼……ハハッ」
「わかりました。この中で選ぶ2人が重要じゃないって言うなら ためしに真壁さんと手島さん……「2人選出」から……辞退してくださいよ」
「僕の……何がいけなかったのか……教えてはもらえませんか?」
「………何なんだよ こんな奴が いたのかよ」
「僕は…納得してますよ。自分がなぜダメだtったか 今は理解できてます」
profileプロフィール
"28歳でムッタと同じ時期に宇宙飛行士選抜試験を受験。
知力、体力共に抜群。エリート街道を歩いてきたためプライドが高く、協調性やフォロワーシップに欠ける。
口調は丁寧だが、ヒビトの兄であるムッタに対し「ヒビトに試験内容を教えてもらっていて有利なんじゃないか」などとわざと人の心をひっかくようなことを言う。
2次試験選考後の合格者落選者を含めた祝いの席で、消火器男事件でアメリカのTVに出てちょっとした有名人になったムッタが人気者になっているのを遠巻きに見、「弟のおかげで通過できたとか思わないんだね」と嫌味を口にする。
閉鎖環境試験ではケンジと同じB班に所属。「2人を選出する方法を考えておいてください」というJAXAの指令に点数制を提案。
B班メンバーを観察し、値踏みする。何かと仕切ろうとするケンジに対し「気に入らない」という感情を抱く。
グリーンカードの指令が出始め、夜中に時計のアラームが鳴り響くことに耐え切れず皆を叩き起こし問い詰める。犯人を割り出すことが解決策だと荒ぶるが、ケンジに「自分が通路で寝て音の出所を探す」提案をされ、正義の味方か、点数稼ぎだと批判。感じますます苛立ちを募らせた。
今まで付けていたメンバーの点数が入ったパソコンデータまでもが消えたことに怒り、それでも犯人探しをしようとしない真壁とそれに同意した手島に「2人選出から辞退してみてほしい」と告げる。
自身にグリーンカードが出されたことで犯人探しをする必要がなくなったことがわかった溝口だったが、目に見える差が必要であると再び記憶を頼りに点数を入力。上位2名に入り、3次試験をクリア、最終へと進む。
だが「たった一日ですべてが決まる」最終面接後の現役宇宙飛行士との懇親会で、同じ宇宙飛行士仲間になるかもしれないメンバーのことを質問されても何も答えることができなかった。
合格発表の日はワインを用意して電話を待っていたが、まさかの不合格を伝えられる。宇宙飛行士になることが自分の中で確定していた彼はショックを受ける。
小中高、さらには大学まで。常にトップに立ち、先生からの信頼が厚く、生徒会長なども務めてきた。誰も意見など言わず皆が自分に任せてきた。問題が起これば正しい方向へと導き、誰もがリーダーに相応しいと認めてくれた。
「何がいけなかったのか―」星加に教えて欲しいと頼む溝口。
星加は伝える。「リーダーとしてどんな職場でもトップに立てる人材だと思う」しかし…足りないことは「仲間に頼る」ことだと伝えられる。
今まで誰も自分に意見を言わなかった。初めて自分に反対意見をいう「真壁ケンジ」があらわれた。
「こんな奴がいたのかよ」。
ワインをあおった溝口は、彼こそ合格していないと困る、と思った。彼がケンジの存在を素直に認めた瞬間だろう。
宇宙飛行士合格記者会見会場にかけつけ、スッキリとした笑顔でムッタに声を掛けた溝口。作中には描かれていないが「この後の飲み会で話しましょう」の言葉から、ケンジともたくさん話したことだろう。
「仲間に頼る」。
その言葉の意味、自分に足りなかったもの。
敵ではなく、ライバルだと認めた真壁ケンジの存在と彼の合格を祝えた彼は、これから大きく成長していくのだろう。"