- 所属
- アニメ『プリティ・ドッグ』主人公
- 初登場
- #165~
words言葉
「ワン!」
profileプロフィール
「寝てもプリティ覚めてもプリティ
どこへ行っても誰と会っても気づけばプリティ
それが“プリティ・ドッグ”」
アメリカで放送されている大人気アニメ『プリティ・ドッグ』。パグが主役のアニメである。
アポはこのアニメが大好きで、ムッタが「もうちょいはなれて見ろ 近いぞ」と言うほどテレビに“くぎづけ”になって見ている。
ピンク色のフリルなドレスを着こなし、人々から「ブサイクなのにプリティ」と称賛。
散歩の途中とうとう見つけたプリティ・ドッグの“生きがい”。それは散歩である。
待ちゆく人の視線をくぎづけにし、今日もプリティに散歩中!
プリティ・ドッグはカチューシャやドレス、ブラシやミラーなどのグッズも展開。“プリティ・ドッグ”ミラーは『宇宙兄弟25巻』の限定版特典として実際に制作され、宇宙兄弟ファンの心をくすぐった。
パニック障害になったこと、宇宙飛行士復帰試験の前に発作がでてしまい苦しんでいることを、ヒビトは兄ムッタにようやく告白することができた。
話を聞いたムッタは驚きながらも、兄である彼にしか言えない言葉をヒビトをかけていく。
「“PD”なんて一番無縁そうなお前が」
「でも大雑把なお前は迷ってても結局やるんだろ 心の中に“絶対”を持ってる奴だからな」「宇宙服は俺らの味方だ」
「もし今度PDの発作が出そうになったらこうつぶやけ「きたなこのPD野郎 プリティ・ドッグめ」…ってな」
「宇宙服着てるかどうかは 発作と関係ないってことだろ?子どもん頃からの“憧れ”だったじゃねーか」
「宇宙服は俺らの味方だ」
宇宙飛行士復帰試験をヒビトの元に、ムッタから“お守り”が届く。
それはプリティ・ドッグのミラーだった。
小学生のころ、母の化粧台の三面鏡で遊んだことがあった。
自分の変顔や、鏡を90度にしたときに見える“不思議”を発見したヒビトは兄ムッタにそのことを報告する。
兄ムッタは「自分は3年前に気づいた遊び」「4才あたりでもう気づいていた」と張り合う。
兄弟は、あのときのことを思い出したのだろう。
『調べてみたところ PD…(パニックの方)の発作対策として 自分を客観視するといいらしい』
ミラーにはそんなメッセージが書かれた小さなメモが挟まっていた。
肉球を押すと左右が開いて三面鏡になる“プリティー・ドッグ”ミラー。
ヒビトは鏡を90度にして自分を見つめる。
「目が合わないよ。誰かの目で見てるみたい」
少年時代に発見した不思議なこと。
“自分を客観視する”。
子どもの頃からの憧れであり自分の味方である宇宙服を身に纏い、“PD”と聞いたらアポのマヌケ面を思い出す“プリティ・ドッグ”の大きな“お守り”をつけて。
ヒビトは宇宙飛行士復帰試験へと挑む――。