- 初登場
- #237~
words言葉
「オ~ウ アイムソ~リ~ アユオケ?(母)」
「ゴメンなさいね 私よく人にぶつかるのよ(母)」
「アンディ…あなたは“辛さ”に鈍感な子だわ でも悪いことじゃない… 誰よりも“タフ”な人間になれる可能性があるってことよ(母)」
profileプロフィール
アンディの家族たち。
ムッタらCES-66クルーたちがヒューストンからケネディ宇宙センターへT-38で移動する日、ケネディ宇宙センターで待っていた。
全員とても背が高い。
南波母と会場でぶつかったアンディ母が「私よく人にぶつかるのよ」と謝っているが、アンディがよく何かにぶつかるのは母譲りなのかもしれない。
南波母はアンディ一家の背の高さに驚き、「大きいっていいわよね~ 何食べたらあんな体になれるのかしら」と南波父に話を振る。
「うどんでないことは確かだ」と、思わず自分の体と比較しながら答える父であった。
打ち上げ3日前の宇宙飛行士と家族揃ってのバーベキューの際、南波夫妻が小町を通して「何を食べたら」の部分を質問。アンディの家族は基本ベジタリアンらしい。
体が大きいことをハンディキャップに感じていたアンディ。人に褒められることはほとんどなく、一番多く言われてきたのは「あの人怖い」だった。
宇宙飛行士採用試験の面接時、アンディと同じくらい体の大きなハガードがアンディにこう尋ねる。
「“2人以上” の誰かに――同じことを褒められた経験はあるか?」
その質問で、アンディは思い出す。
いい意味で鈍感で、それはタフな人間(宇宙飛行士)になれるということ。
一人目はアンディの母。そして二人目はブライアンだった。
褒められたことがほとんどなかったアンディにとって、同じことを“褒めて”くれた母とブライン。宇宙飛行士になってもなかなかアサインされなかった彼にとって、かつて母がかけてくれた言葉は「自分の真実」になる言葉であった。