- 初登場
- #197~
words言葉
「ゲイツさん こられました」
profileプロフィール
ゲイツの秘書である女性。
ゲイツにより月面ミッションを取り消されたムッタら“ジョーカーズ”。
自分以外の飛行士がミッションを進めてくれるのなら問題ないと納得しようとしたものの、やはりシャロン天文台の建設は自分が行うべきだと奮起しゲイツに直談判に訪れる。
その際部屋にいてムッタとゲイツのやりとりをすべて聞いていたのが彼女だ。
シャロン天文台への熱意を語るムッタだったが、ゲイツには届かなかった。
ゲイツ宛に仕事の電話もかかってきたため出直そうとした矢先、ムッタはゲイツの口から出たとんでもない言葉を耳にする。
「だからいつも早急に廃止しろといっているんだ ISSなど」
変なこと言うのをやめてくれ…!
せりかと絵名の顔が浮かぶ。ISS廃止という信じられない言葉を聞き立ち止まっていたムッタに、ゲイツはある条件を満たしたなら再アサインのチャンスを与えてもいいという。
――それは、2か月以内にISSの運営コストを1億ドルほど削減する案を出すこと。その条件をのむことを威勢よく承諾したムッタ。
同室にいた彼女にも「きいてました今の?」と確認をとり、ムッタはその案の作成に乗り出した。
紆余曲折を経てムッタたちは再アサインを取り戻した。
また、ムッタの言葉がきっかけとなり、かつての同僚であるパーカーと話したゲイツは、宇宙への情熱も取り戻す。
既に廃止の方向へと向かっていたISSについては「私に任せてほしい」とムッタに告げ、議員に掛け合ったりジョーカーズの案を元に日本の民間企業への協力を依頼するなど積極的に動き出した。
彼女は書類の計算の確認などゲイツからの仕事をこなしていく。
ここからは描かれていないため、完全に想像ではあるが――。
ムッタが飛び込んできたあの瞬間から、ゲイツが変わり、プロジェクトの方向性も変化した。一人の宇宙飛行士の情熱が人や物事を変えた。
ゲイツの変化を最も間近で知っているのは彼女だろう。
ゲイツの前向きな変化によって、彼女の仕事への姿勢も少し変わった…のかもしれない。