宗片 | 『宇宙兄弟』公式サイト
むねかた 宗片
出身地
日本・梅茶菓町在住
日本・梅茶菓町在住
家族構成
父(町内で『宗片製作所』という町工場を営んでいる)、妻、娘2人
父(町内で『宗片製作所』という町工場を営んでいる)、妻、娘2人
初登場
アニメ映画『宇宙兄弟#0』

words言葉

「よろしくお願いします…」

「…あの…俺…参加していいですか?」

「これが実現したらめちゃくちゃ便利ですよね」

「南波さんこっち向いて!」

profileプロフィール

アニメ映画『宇宙兄弟#0』に登場。

ミラクルカーコーポレーション梅茶菓(うめちゃか)支店に勤務する男性。

つり眉、長身。スーツ姿にいつもバッシュ(バスケットシューズ)という独特のセンスをしている。

のどかな農村にある梅茶菓支店では車の販売業務がメイン。とはいえ新規で車がしょっちゅう売れる筈もなく、社員の士気も低い。宗片もその一人である。

宗片の父は町内で『宗片製作所』という町工場を営んでいる。車メーカーに就職し修理を担当しているのは家業の影響もあったに違いない。

他の社員と同様やる気に溢れているムッタに対し他人事のように見ていた彼だったが、“エビザベス号”の修理のために奔走し宗片の実家『宗片製作所』に通うようになったムッタに「がんばるなあこの人…」という視線を向けるようになる。

『宗片製作所』の協力を得て “エビザベス号”の修理パーツを作るムッタ。宗片父はそんなムッタの手際を見て「ウチの息子よりうまい」と褒めたたえる。多少のお世辞もはいっているだろうが、部品製作の仕上げまで任されていること、#2で働いていた『シューリー吉原』で車の修理を手際よく終わらせたことからムッタの腕が確かであることが伺える。

“エビザベス号”の修理を終えたムッタはブライアンと並ぶヒビトの写真、海老じいからもらった「大物」の言葉を噛みしめ、次の目標に向かう。

新車開発コンペ「グッドイカスカー賞」。アイデアを発表するコンペなので、空き時間を利用して梅茶菓店の皆でやらないか、と提案したのだ。

――ところが、やはりやる気のない社員たち。ムッタは皆の様子を見ながら「俺みたい」と思うのだった。

ところが――ムッタのがんばりを見ていた宗片が「俺…参加していいですか」と声をかける。ムッタは笑顔で喜び、二人の奮闘が始まった。

企画書制作で盛り上がる二人だったが、メール送付した企画はすぐにミラクルカー本社にいるムッタの先輩にダメ出しを食らう。梅茶菓店内の他のメンバーは相変わらず無関心…どころか、そんな様子を冷ややかな目で見ていた。

しばらく経ったある日、差し入れを持ってきた海老じいが仕事を持ってきた。友人の蟹ちゃんのスポーツカーを修理して欲しい、ということだ。

修理に向かうムッタと宗片。専門家も驚くほど車の話で盛り上がる海老じいと蟹ちゃんの会話に「二人で直せそう」と苦笑いするムッタだったが、その時の会話が「グッドイカスカー賞」のコンペ企画を練っていたムッタと宗片にひらめきを与える。

――やがて、諦めないムッタと宗片のミーティングに他の社員も参加するようになり、アイデアを出し合い、企画を練り、遂にコンペ企画書が完成。

“車”“運転”をもっと楽しむ、という理念のもと作られた車の構造の“電子制御化”。タイヤの角度を変えたりハンドルを付け替えたり、もっと自由に運転を楽しむ。車の構造をカスタマイズすることで、例えば足が不自由な人も手の操作だけで運転ができる。

“チーム梅茶菓”のアイデアは会場を沸かせ、見事「グッドイカスカー賞」を受賞。

この受賞を機に本社に戻ったムッタは、この時企画した “#6(ナンバーシックス)”を開発、完成させた。

ヒビトに送った「受賞トロフィーを持ってキリリとしている写真」は宗片が撮影した。ちなみに撮影される直前まで、それはもう喜びいっぱいの“満面の半泣き”という表情をしていたムッタであった。

やる気のない社員ばかりの梅茶菓店で最初にムッタのがんばりに共鳴し、共に仕事をし、コンペのために戦ってきた宗片。

同じメカニックエンジニアとしてムッタとは通じるものが多かったのだろう。

彼もまた、現状を変える『勇気』を持った一人である。

ムッタと過ごした梅茶菓での日々は、彼にとって忘れられない大切な思い出の一つであるにちがいない。

※プロフィール画像は#0製作時に小山さんにより描かれた下絵のもの。

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