By Emiliano Ricci from Lyon, France (Around the Moon) [CC BY 2.0 (http://creativecommons.org/licenses/by/2.0)], via Wikimedia Commons
夜空を見上げればほとんどいつでも見つけることができる月。毎日少しずつ形を変えて輝いている月の満ち欠けは、どんな順番でどんな風に起こっているかご存知ですか?
今回はそんな月の満ち欠けについてご紹介します。
月の満ち欠けの順番
By Horst Frank (JPG), Nethac DIU (SVG) – Image:Mond Grafik1.jpg, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1170813
月は太陽に照らされて、いつも半分だけが輝いています。地球から見て月と太陽が同じ方向にある時、新月を迎え、月と太陽の間に地球が来た時に満月を迎えます。
このように地球と月の角度によって、月の光っている部分が増えたり減ったりしているように見えるのが月の満ち欠けの仕組みです。
満ち欠けの順番は、月が見えない新月から順に、三日月→上弦→満月→下弦そして再び新月という順番で満ち欠けしていきます。この満ち欠けの周期を朔望月といいます。朔とは新月、望とは満月のことです。
月の満ち欠けごとの見え方・見える時間
地球・月・太陽の位置関係によって月の見え方(満ち欠け)が変わります。その満ち欠けの仕組みと見え方をもう少し詳しく紹介します。
新月が見えないわけ・見えない仕組み
新月は、地球から見て、月と太陽が同じ方向にあるときの月の形です。太陽の光が強すぎて基本的に見ることはできません。
新月のとき、地球から見て月は太陽と同じ方向にあるため、太陽と月は一緒に昇って、太陽と一緒に沈みます。
上弦の月の昇り方
By Torsten Edelmann (wonderplanets.de) – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 2.5, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1700437
上弦の月は全く月の見えない新月から徐々に月が満ちていく時の月です。左側半分が欠けて見えます。
上弦の月は、お昼ごろに東から昇って、日の入りのときに南の空で一番高くなります。
まだ空が明るいうちに月が登っていくので、注意してみないと見つけることが難しいと思います。
満月の昇り方
パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=64406
月が太陽と月の間に位置している時に見える月の形が満月です。ご存じの通り、まんまるに見えます。
満月は太陽が西の空に沈むと同時に東の空から昇り、夜中に空の最も高いところにきます。太陽が昇ってくるころに、満月は西の空に沈んでいきます。
下弦の月の昇り方
下弦の月では、月は真夜中に東から昇り、明け方に空の高いところにきます。この時の月の見え方は、上弦の月とは逆に月の右半分が欠けて見えます。
下弦の月は、正午ころに西に沈んでいきます。
おわりに
月の満ち欠けについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?あまり注目する機会も少ないと思うので、月が昇ってくる時間の違いなどは初めて知った人もいるのではないでしょうか。
月の満ち欠けは毎日起こります。一番わかりやすい満月を目安にして、左半分が欠けていたら上弦、右半分が欠けていたら下弦の月なんだなと見分けていくとわかりやすいかもしれませんね。
ぜひこれから月を見るときの参考にしてみてください。
(ライター:渡邊悠太)