南波 六太(ムッタ)

なんば むった
南波 六太
誕生日

1993年10月28日
サッカーワールドカップ予選敗退の「ドーハの悲劇」の日生まれ(本人談)

出身地

日本・東京都出身、実家はたけのこニュータウン
現在アメリカ・ヒューストンに在住

身長

181cm(ヒビトより1cm小さいことがちょっと気になる)

職業

JAXA宇宙飛行士

家族構成

父・長介、母・真弓、弟・日々人、アポ

略歴

ミラクルカーコーポレーション入社。進行中のプロジェクトがボツになり梅茶菓支店へ出向、梅茶菓支店メンバーとグッドイカスカー賞を受賞、本社へ戻る。
上司への頭突きをしてミラクルカーをクビになったのち、宇宙飛行士選抜試験を受け合格。アメリカに渡り数々の訓練を経て宇宙飛行士に認定、CES-62の打ち上げではキャプコムを務める。CES-66ジョーカーズの一員として遂に月へ。日本人4人目のムーンウォーカーとなるが、人類初の月面第一「手」を残した。
月の地下空洞であるカルロム洞窟を発見。シャロン天文台建設の他、現在も月で様々なミッションを遂行中。

初登場
#1~

言葉

「本気でやった場合に限るよ。本気の失敗には価値がある。」
「俺の敵は 大体 俺です。」
「宇宙服は俺らの味方だ。」
「ちょっとだけ無理なことに挑戦してこーぜ」
「今のあいつは俺から見れば最強の宇宙飛行士です」
「この…シャロン天文台の発案者である カネコ・シャロン博士からの……期待と 信頼です。それなら多分 誰にも負けてません」
「言葉での説得が難しい人には――やっぱり行動で訴えていくしかない」
「これを発表したら 俺らの任命(アサイン)は帳消しにされるかもしれねーけど それでも……あれだ…… ISSは俺らで守ろう」
「ねえ シャロン……この先また怖くなっちゃったりして “生きる意味”とかに迷っちゃってもさ 最後には必ず “生きる”ことを選んでよ。生きてて欲しいんだよ」
「約束……果たしてくる」
「なんだか……弟に会えた気分です」
「俺は大丈夫だよ。そのためにここに来たから」

プロフィール

主人公。初登場時31歳、シャンプーがよく泡立つモジャモジャ頭。日本人最年少宇宙飛行士であり日本人初のムーンウォーカーである南波ヒビトの兄。
好きなスポーツはサッカー、得意な楽器・トランペット。料理はヒビトよりうまいらしい。尊敬している人物として天文学者・金子シャロンの名を挙げている。

小学生の頃ヒビトとUFOらしき光を発見し宇宙へ行く約束をするも、いつの間にか宇宙飛行士になることを諦めて過ごしてきた。自動車の設計に携わりグッドイカスカーを受賞歴もあるが、ヒビトの悪口を言った上司に頭突きしクビになってしまう。

退社後しばらくフリーターとして過ごしていたが、ヒビトと母の計らいによりJAXAの宇宙飛行士選抜試験で書類審査を通過。どうせ自分なんかと思いながらも、仲間との良い出会いやシャロンなど周囲の応援により無事合格。
うまくいかない事を何かと「ドーハの悲劇」生まれのせいだとし、優秀な弟と比べ常に自己評価が低くネガティブ思考だったが、その発想力やハッタリは時に周囲をハッとさせ、さりげない気遣いと優しさで本人も意識しないうちに周りを助けている。

宇宙飛行士選抜試験、合格後の様々な訓練を経て、自分が今置かれている状況や何か求められているか、何をすべきかを理解し、解決するため前向きに行動できる人になっていった。

試験中に出会った真壁ケンジとは歳が同じということもあり意気投合、唯一無二の親友である。また、閉鎖環境試験で出会った仲間たちは互いにとって一生の友人となるだろう。

場を和ませようとハッタリをかましたりするため誤解されることもあるが、南波ムッタと深く関わった人たちは皆彼に厚い信頼を寄せている。
無茶を突き付けられた時にも何とかしようと考え、動く。より良い方向へ行くため、希望を現実にする為の道を模索し、可能な限りの方法を生み出していく。そんな彼の周囲には自然と人が集まるのだ。

また、工学部出身で自動車開発に関わっていたことから技術方面も得意で、様々なアイデアを思いつきその思考回路と実行力で周囲を驚かせる。
技術者寄りのムッタの考えはピコとビンスの幼馴染であるリックにも通じる部分があり、ピコとビンスとは一緒に飲む仲。ピコ、ビンスを始め技術者たちからの信頼も厚い。

宇宙飛行士選抜試験からの同僚・伊東せりかに淡い恋心を抱いている。
せりかがどれほどISSに人生をかけているのかを近くで見て知っていたムッタは、譲れるものなら彼女に席を譲りたいと申し出る。
またジョーカーズが新人だらけという理由で一度出された月ミッションへのアサインが先に別のチームであるボルツに渡ってしまう。それを奪還するためボルツと競いISS廃止署名を集めの話になった際にも、「ISS存続のための署名」を集めるため尽力した。

せりかの方もムッタが空に描いたのがバルタン星人ではなくハートマークだったことにISS滞在中に気付き、徐々に意識し始めているようだ。
ムッタとせりかの恋の行方が楽しみである。

シャロンとは小学生の頃シャロン天文台を訪ねた頃からの付き合い。英語を始めたくさんのことを学んだり相談したりしてきた。ムッタとヒビトにとって、もう一人の母のような存在である。
シャロンの夫が見つけた小惑星“シャロン”の姿を見たい、月に望遠鏡を建てたいというシャロンの夢を、自分が叶えると約束した。

途中宇宙飛行士をあきらめたムッタはその約束を忘れていてくれないかなと思ったこともあった。しかし宇宙飛行士への挑戦と様々な困難を乗り越えたムッタは遂に宇宙飛行士となり、再びシャロンの夢を叶えるため月行きを目指す。
シャロンがALSにかかってからはその想いが更に強くなり、「誰よりも早く月に行ってシャロン天文台を建てる」べく奔走。シャロンたちが作り上げた計画書や、シャロンが録音し残した方法を何度も聴き込んだ。

一度ボルツにアサインが渡った際には「たとえ自分が行けなくても誰かが建ててくれれば同じ」と自分に言い聞かすも、何度も何度も聴き込んだシャロン天文台建設計画のシャロンの声を聴き奮いあがる。
そして遂に月ミッションにアサイン、月面へと降り立った。

遂に月に降り立ったムッタだったが、なんと月面第一歩目は着陸船オクトパスの足にひっかけて転倒してしまい、人類初の月面第一「手」を残すという歴史的記録を残した。

天文台建設に必要な資材のパラソルアンテナが消失した際、アンテナ捜索中に月の地下空洞を発見する。
ムッタとカルロが発見し探索したことから「カルロム洞窟」と命名された。ムッタ自身は第一発見者である自分の名前が「ム」しか入っていないことがちょっぴり不服だったが、せりかに「ムッタさんの名前が入っている」と呼ばれ喜ぶ。

太陽フレアの発生で、翌日のミッションで接続するため月面に出しっぱなしだったスーパーコンピュータ“SHARON”が磁気嵐に遭うかもしれないとの危機が迫る。
磁気嵐を浴びてただの箱となってしまうことを防ぐため、基地まで運ぼうと提案。リミットは12時間。エディと共に向かった。

エディとはお互い兄弟の“兄”同士であるため、兄としての話や弟の話をたくさんした。
途中、過電流で故障したバギーのバッテリーを取り換える為ヒビトが落ちたリッテンディンガー峡谷へと立ち寄る。ヒビトの落ちた場所を体感するムッタ。
底に降りて改めて、ここで酸素が少なくなり事故に遭い怪我をした仲間を連れて生還したヒビトの凄さを想う。

弟ヒビトには昔からコンプレックスを抱きつつも、誰よりもヒビトを理解し彼自身のことを想い応援し信頼している。
13歳の誕生日にヒビトからプレゼントされた「ドーハのきせき」のDVD-Rを大切に持っており、月へ行くヒビトに預けた。
後にそのDVDを月面基地内で見つけ確かに“ここ”にヒビトが居たことを感じた。

時に悩み、重い気持ちを抱えていたムッタが、成長し周囲の人間にとってかけがえのない存在になっていく。宇宙飛行士として、支えられる側の想いを受け止めそれを叶えるために彼ができる方法で叶えていこうとする。
『シャロンの夢』であった月面天文台が『ムッタの夢』『天文学者の夢』となった。

そして自分が月面にいるうちに天文台を完成させたいというムッタの夢は、ジョーカーズの仲間であるフィリップが『自分の次の夢にしよう、叶えよう』と言ってくれる。
幼い頃約束したムッタの夢は、いつの間にか皆の夢となっていた。

月ミッションは想定外のトラブルだらけだ。でも、きっとこれからも乗り越えていけるだろう。

月面で共にミッションにのぞむ仲間がいる。
地上で応援し力を尽くしてくれる管制チームがいる。
そして何より―読者も含めて、ムッタを応援する人々の力が、そこにあるから。