吾妻 滝生

あずま たきお
吾妻 滝生
出身地

日本

職業

JAXA宇宙飛行士

家族構成

妻、息子2人

略歴

高校時代は野球で捕手をしており、甲子園に出場。防衛大学を卒業度自衛隊に入隊し航空自衛隊パイロットとして訓練を積む。その後宇宙飛行士となり2012年~2020年の間に計3回ISSに長期滞在、船外活動合計時間が50時間にのぼり8年間で「日本人一宇宙空間にいた人」となる。CES-15クルーに任命、日本人初の「司令船パイロット」として月調査兼月物資運搬ミッションに参加。「初めて月周回軌道を回った日本人」として賞賛を浴びた。2028年ヒビトの後月ミッションへ参加、月面を踏んだ。

初登場
#46~

言葉

「死ぬ覚悟はありません。考えるなら 生きることを考えます」
「ヒューストン 申し訳ないが これを表現するには………『言葉』じゃ足りない」
「一つだけ……一つだけ答えてくれ。死ぬ覚悟はあるか?」
「『38万キロ』くらいなら近所です」
「これだけ人が大勢いても わかってくれる奴が一人もいないなら……今の方が孤独だ」
「日々人……俺もブライアンの言う通りだと思ってるよ。お前ならきっと誰よりも 最初の一歩は軽やかだろう」
「打ち上げ成功 おめでとう」
「そうだヒビト!立て!“BRIAN”から酸素を受け取れ!」
「俺の判断じゃないですよ クラウドさん。ヒビトの兄の判断です。ナンバ ムッタ もうすぐ我々の仲間になる男です」
「まあ……それでもダメならそん時は――本当の兄貴に話せばいい。お前にはいるだろ。“もう一人の兄貴”が」

プロフィール

ヒビトが尊敬する日本人宇宙飛行士。元甲子園球児で航空自衛隊パイロットを経て宇宙飛行士に。

寡黙で口数が少なく怒っているような表情が通常の為、周囲に誤解されがちだが、ブライアンには「パワフルな働きっぷりとは裏腹にとても繊細な男」と評される。吾妻の妻曰く「常に自分を鍛えていないとダメみたい」らしい。

船外活動時間の長さ、司令船パイロットなど『日本人初』で有名人となるが、記者会見で笑顔が少なくコメントも堅苦しい為TVには向かない人。「チームワークは大事にするけれど『友達』という関係になろうとはしない人」というのは紫の談。

ISSの船外活動では、他のクルーの倍の速さでタスクをこなす。固い表情の吾妻だが、船外活動中ブライアンから通信が入った際には表情が緩み、「本物…?」と興奮。ブライアン・Jに憧れ、兄弟のいない吾妻にとってブライアンは兄貴のような存在であり理解者。生きているときも死んでいるときも、悩んだ時にはブライアンに問いかける。

司令船パイロットとして月周回軌道を1人で回ったことで、マスコミから『孤独だった』というコメントを求められ、疲れてしまう。船内では家族の声も映像も届き、クルーから無線で届く冗談もあり孤独ではなかった。

妻・子どもにまでマイクを向けられたことに憤りを抱く。

かつてブライアンに『死ぬ覚悟』を問われたことがある。吾妻の答えは“NO”だった。その質問に“NO”と言える奴は信用していい、と教わった吾妻は最終試験の面接後のパーティーでムッタに同じ質問をする。一度は“YES”と言ったムッタだったがやっぱり“NO”だと言った。

一緒にキャッチボールをしていた時に同じ質問をしヒビトが“NO”と答えたのを思い出す。壁当てをしながらそれを思い出していた吾妻は「兄弟だな」と嬉しくなったようだった。

順番的に、本来先に月面に立つはずだと誰もが思っていた。だがヒビトが先を越し、NASAでは吾妻はヒビトを妬んでいるとの噂が立つ。

それは吾妻の繊細さを理解したブライアンが『日本人初』の月面にはヒビトがいいだろうと推薦したことによるものだった。

ヒビト本人も、自分が吾妻より先に月へ立つことに躊躇いを感じていたようだが、ムッタが吾妻の妻と話し、聞いたことをヒビトの月面着陸前にビデオメッセージとして送る。

吾妻はヒビトの第一歩をとても楽しみにしていて「『日々人こそ日本の第一歩にふさわしい男かもしれない』と呟いていたそうだ」というものだった。

実際に吾妻はヒビトのことを日本初にふさわしい男だと思っており、NASAの食堂で挨拶にきたムッタに打ち上げ成功の祝福を伝えた。

ヒビトとダミアンの月面事故に際し、“最悪のケース”を最悪ではなくすべく救出の為動く。『2人が移動しているかもしれない』というJAXAとムッタからの提案も加味しながらNASAのスタッフに掛け合い相談、ローバーや酸素生成装置“BRIAN”の指揮を執る。吾妻の判断により移動先に間に合った“BRIAN”によりヒビトは酸素を受け取って一命を取り留めた。

ヒビトと入れ替えで、ルーニエ2号でプガチョフ、セルゲイと共に月へ。“BRIAN”を指揮したのが吾妻だということを知らされたヒビトは、この入れ替えで吾妻と再会した際に深く頭を下げる。吾妻もヒビトの生還を喜ぶように笑顔をこぼし、固い握手を交わした。ヒビトの帰還には吾妻がシップ・ベルを鳴らし送り出した。

ブライアンの命日には花を手向けに来ている。ユーリ・ガガーリンにかけてユリを置いているらしい。ヒビトにそのことを指摘され、珍しく照れたようだ。

パニック障害のことをムッタには黙っていると言うヒビトに、兄貴と話せと背中を押す。

パニック障害を患い、復帰試験をクリアしたヒビトの訓練開始をバトラー室長に提言。

表情がかたく誤解されがちな人だが、表立っては振舞わないものの何かとヒビトやムッタらの為に動く様子が伺える。

自分が憧れたブライアンがそうしてくれたように、吾妻もまた静かに、時には熱い想いで南波兄弟を見守っていくのだろう。