ダニエル・エルドン
NASA長官
プロフィール
NASA長官。
眼鏡とネクタイには相当なこだわりがある様子。眼鏡は丸いものや四角いもの、フチなしや太めのフチなど形状も様々。ちなみにネクタイはボタン式。
いいニュースは原稿がなくても淀みなく話すことができ、そのスタイルは“エルドン節”とも呼ばれている。
自分自身をパフォーマーでもあると認め、舞台上から客席までは“2割増し”、カメラを通して一般視聴者まで届けるには“5割増し”でようやく届くと知っているのだ。
太陽フレア、ベティの事故も重なり、月を離れる決断を迫られたジョーカーズやNASA。
このままでは巨額の金を使いメインミッションは失敗、ケガをしたクルーを連れて帰還したという最悪の印象しか残らない―。
ベティを生還させること、天文台を完成させること。
ジョーカーズは帰還チームと建設チームに分かれ、それぞれの役割を果たすべく動いた。
帰還中、ベティが地球まで持たないと判断したクジョーはISSでの手術をハガードらに進言。地上と連携してカルロが執刀し、見事史上初のISSでの手術・そして成功を収めた。
エルドンはこの危機と偉業を熱量をもって伝え、史上初、無重量環境での手術を見事成功させた“ヒーロー”をまた一人世に生み出した。
同時に、帰還組を地球に帰す「史上初」のミッションを発表。
それは、ロシアの帰還船をNASAに譲り受け、それを日本から打ち上げるというもの。
かつて冷戦関係にあり、宇宙開発についても秘密主義で知られていたロシア。その国が他国に宇宙船を譲ることは信じられない出来事であった。
そしてその帰還船はナンバ宇宙飛行士の故郷日本から打ち上げられ、アメリカのミッションコントロールで地球へ帰す。
NASA長官をもってしても「信じられない」とうなり、興奮に震えるほどの「史上初」の協力体制で行われるミッション“FMTE”(From the Moon To the Earth)。
まさに史上初であり、時代の象徴であり、そして―人類の進歩だ。
ダニエル・エルドン。
NASAトップに立つこの男は、「史上初」「人類初」を何度も発表できる喜びを心から楽しむ。そしてその熱量で、NASAの活動を世に伝え、“ヒーロー”を送り出しているのだ。