"ケンジの長女。フーちゃんと呼ばれる。初登場時は2歳で言葉を覚え始めたばかり。ムッタに何歳？と聞かれて「こえ（これ）」と答えた指の形は「そっちの方が難しいんじゃない？」となるほど複雑な形だった。

2歳の頃はよくケンジに「かぺ」と言っていた。ケンジはその言葉がなんだかわからずにいたが、閉鎖環境試験中溝口から辞退を迫られた際にいつどういう状況で言い出したのかを思い出す。
風佳は、トイレで大を頑張る時に母のユキが言った「頑張れ」の意味をわかり、真似て「かぺ」と言っていた。ずっと自分に頑張れといっていたのだと気づいたケンジは、一時本当に辞退してやろうかと思った迷いを吹っ切り試験を続行、そして合格した。ちなみにこのエピソードも小山先生本人の体験談らしい。

ムッタのことをムックと呼ぶ。お絵かきが好きで父が行く予定の月や、家族の絵などをたくさん描いている。ムッタにも絵をプレゼントした（風佳に「いらないから」と言われたムッタ。少々切ないのであった…）。

父の月への夢を応援。
ムリしてくんれんをがんばる「すーぱんだまん」。「うちゅうこーし」がパワーアップしたら「スーパンダマン」になるらしい。
「かぺ」を言わなくなり言葉を覚えた風佳が言う「ムリしてね」が、今度はNEEMO訓練でムッタとの関係がぎくしゃくしてしまったケンジの心をすっきりとさせた。

名前は何がいいだろうと言われた時に思いついたのが「あんちゃん」。
この時「あんころちゃんとわたし」という絵本を読んでいて思いついた名前のようだ。ちなみにこの絵本の作者「やうち　まやこ」を逆から読むと…？

ケンジが月へ行けなくなったと知った際には積み上げた積み木をバラバラにしてやだやだと暴れ泣きわめく。だが「また積めばいいよ」という父ケンジの言葉に何かを感じたようだ。
まだはっきりとはわからなくても、この時の父の想いがわかる日がきっと来るだろう。母ユキと妹あんと共に、風佳はケンジを応援し続ける。"