新田 カズヤ

にったかずや
新田カズヤ
出身地

日本

家族構成

兄の零治、母

初登場
#97~

言葉

「電話して 何話せっていうんだよ……」
「正体は何でもいいの。流れ星は一瞬で流れちゃうから願うもんなの。だけどこっちは………願いかけ放題だよ?」
「チガウっ ただの石コロじゃないよ!生きた石コロだよォ!」
「生きた『石コロ』って呼ぼう。これから」
「そろそろ空見るといいよ。兄ちゃん」

プロフィール

新田レイジの弟。初登場時はひきこもりで、部屋からまったく出ない生活をしていた。普段は全く人と顔を合わせず大人しいが、シャクに障ることがあるとモノを投げたり壁を殴ったりしていた。一度レイジのことを殴り「来いよ」と挑発するも「お前なんか殴る価値もない」と言われてしまう。後にレイジは南波兄弟の殴り合いの話を聞き、当時のレイジ本人の言動に「TVの中の正義(ヒーロー)が悪役に言うようなセリフを言った。殴るより酷いことをした」と悔やんでいる。

中学生の頃一度不登校になる。その頃は半年ほどで復帰するも、大学を中退しバイトを辞めた。そのまま2年ほど部屋から出ず引きこもる。母親が食事をドアの前まで運ぶような生活だった。

元々宇宙が大好きで詳しく、宇宙飛行士を目指したのはカズヤの影響。子どもの頃キラキラしながら兄に流れ星の話をし、笑顔を見せていた。レイジと二人オリオン座流星群を観に行ったときには大興奮し、流れ星に「生きた石コロ」と名付ける。

兄レイジはカズヤに「部屋から出てもらいたい」と思い、宇宙飛行士候補生となりアスキャンのサバイバル訓練中、カズヤと電話で話す機会を願い本来禁止である携帯電話を持ち歩く。

TVを付け宇宙飛行士らのニュースを見るも、「南波ヒビト」の話題になった途端に電源を切った。当時のカズヤは新田と同じく、「南波兄弟の優秀な弟」にコンプレックスを抱いていたのだろう。
電話は二度とかけなかったカズヤだったが、JAXAのホームページにヒューストンで訓練中のアスキャンたちのメッセージがあるのに気づき、兄レイジのメッセージ動画を再生する。
宇宙飛行士訓練性としての姿で堂々とし、“世界が広がっている”という兄の姿を眩しく――そして恐らく自分とは違う世界にいると感じたカズヤは動画を閉じようとする。が、続けて発した兄レイジの言葉。昔の自分の世界が狭かったこと、地球の外へ飛び出したいと思ったこと、「自分の居場所がない」と強く感じていて小さな世界に閉じこもっている人がいたら、それこそが外に飛び出す原動力であること。動いて動いて輝く石は「生きた石コロ」です――。
それらの言葉が、弟カズヤに真っすぐに届く。

「生きた石コロ」。宇宙が大好きだった自分。兄レイジと観に行った流星群。
兄レイジが弟を想い真っすぐに伝えたメッセージは、カズヤの心を動かす。

カズヤはずっと閉め切っていた部屋のカーテンを開け、窓を開ける。今アメリカで見えているだろう流星群。そろそろ空を見上げて見なよ、と兄に呟いて。

外に飛び出す原動力で、カズヤは部屋の外、家の外へ。勉強しながらバイトをし、宇宙関連企業の入社試験を受ける。レイジの大学時代の友人もその会社に勤めており、カズヤを「贔屓目なしに優秀な人材」として雇うべきだと声をあげた。
しかし、「一度引きこもった経験のある人間は大事な時にまた引きこもる可能性がある」としてその会社に受かることはなかった。
だがその後英会話の勉強を続けたカズヤは、ヒューストンで就職先を探すことにする。

「生きた石コロ」のように動き続けるカズヤ。 “宇宙”へと進んだ新田兄弟は笑顔で流星群を観たあの頃のように、互いに影響しあって進んでいくことだろう。