久城 光利 | 『宇宙兄弟』公式サイト
くじょう みつとし
久城 光利
Kujo Mitsutoshi
所属
JAXA
フライト・サージャン
嫌いなモノ・苦手なこと
突然大きな声で話しかけられること
突然大きな声で話しかけられること
誕生日
1985/4/27
身長
166cm
初登場
#306~

words言葉

33巻
33巻
#306

思った通りにモノを動かすのって……ゲームと同じやと思いません?」

33巻
#306

「あ~~“やや影の薄い天才”――ってよく言われますけどね」

33巻
#306

「人間相手の場合――ゲームのようには いかないですからね」

33巻
#311

「まあ……カルロってそういう奴でしょ……?あいつはいつも…嘘か本当かよう分からんことを――最後には“本当”にしよるんです」

34巻
34巻
#315

「ISSでベティを手術します」

34巻
#316

「プロのギタリストは…どんなギターでも演奏できるでしょ?僕にとったら…勝手は一緒です」

34巻
#318

「“嘘”は得意やろ カルロ?ベティを不安にさせへんよう優しい嘘でつないでくれ なんとか…ISSまで連れてきてくれ」

34巻
#322

「あと一息や 終わらすで」

35巻
35巻
#323

「それに同じ医者や言うても 側に居ってベティとの絆が深いカルロに僕の腕が叶うわけないですからね」

41巻
41巻
#377

「なんか今日はいい日やな ええもん見れたし」

profileプロフィール

宇宙飛行士の健康管理をする専門医、フライト・サージャン。
肩までかかりそうな長めの黒髪を持ち、黒縁眼鏡をかけ常にヘッドホンを首にかけている。
ちなみにキャラクターのモデルはミュージシャン『くるり』の岸田繁氏であり、「久城光利」の名前は「く」「る」「り」と連想して読めるようにつけられている。

NASAのスタッフ陣も驚くほど月面の“アームストロング”の遠隔操作が上手い。アームストロングで月面の“放射線防護カバー”にレゴリスを満たす技を持っており、ムッタの月面ミッションで遠隔操作で地上から関わっている。

“アームストロング”の操作スペシャリストたちが「インストラクターのレベルを超えている」とざわつくほど上手い。
肩書など関係なく “プロより速くて上手い”とハガードが指名した。
宇宙飛行士の健康管理をしつつ“アームストロング”の操作をする久城。バトラーは「器用な医師」と感想を漏らす。

本人は普段からゲームに親しんでおり「思った通りにモノを動かすのはゲームと同じ」とのこと。本人曰く “やや影の薄い天才”。

ムッタらジョーカーズの健康管理を担当し、常に彼らの“健康状態、今必要なこと”を考える。

ジョーカーズのミッション中、太陽フレアの活動が活発になり月面にいる飛行士たちの健康状態・帰還についてNASAで議論がされた。

太陽フレアが襲う船外活動は宇宙飛行士の健康に大いに影響する。
「5日間で走り続ける」か「4日間で走り切るか」。

月面天文台が完成できるか否かの状態のなか、久城は“彼らの場合は”船外活動(EVA)こそがストレスを消すことだと判断し船外活動の許可をした。

カルロとは同じ医師ということもあり親交が深い。
面診時間に遅れたり筋トレをさぼっているカルロに「同業者としてアレやわ」と漏らす。
このとき作中では初めて関西弁を使用しており、関西出身であることが伺える。

太陽フレアの影響が大きくなる前に地球帰還を目指すジョーカーズ。
そんななか、月面基地のタンクの点検に向かったベティがタンク破裂に巻き込まれ大怪我を負ってしまう。
共に行動していたカルロはベティの状態に焦るが「ベティの健康状態は地上でしっかり見ている」と落ち着かせ、月面での緊急手術に挑むカルロをサポートした。

カルロの手によりベティの手術はひとまず緊急事態は逃れる運びとなった。カルロが経験者で良かったとほっとしたNASAスタッフたちだったが、久城は彼らに言う。

「カルロには“気胸手術”の実経験はなかった、彼はいつも嘘か本当かわからないことを“本当”にする」と。
その言葉は月面という特殊な状況で、カルロ本人が実経験のない術例の患者を救ったことへの同業者としての尊敬や信頼が込められている。

だが緊急手術を行ったとはいえ、ベティは予定帰還日まで月面滞在が継続できる状態ではない。久城は医師として一つの決断をくだす。
それは一刻も早くベティを地球へ帰還させること。

人間相手はゲームとは違う。
クルー全員の健康状態を把握しミッションの進行具合を見ながら常に“彼らにとってのベスト”を判断してきた久城の、大きな決断だった。

緊急帰還の準備は慌ただしく進む。一時は落ち着いていたかに見えたベティだったが、出血量が増えてきた。このままでは地球帰還の着地の衝撃にすら耐えられず命が危うい――。
久城は医師として更に一つの決断をくだす。

それはベティをISSで手術すること。
手術して回復させ、地球帰還の衝撃に耐えられるようにする…。

前例のない提案だったがISSには元々手術を想定した医療機器、備品がある。さらに遠隔操作できる精密機器修理に対応したロボットがあり、それにダヴィンチアームを接続すれば手術が可能になるであろう。執刀医は、クジョーだ。

「“前例”を作ってもらうぞ クジョー」
ハガードが最終決定をくだし、ジョーカーズ地球帰還組はISSへ――。

ISS到着後、すぐにベティの手術が始まった。久城は地上から遠隔操作をする――が、複数の衛星を介して通信しているためアームがたびたび止まってしまう。
だが急がねばならない。
久城とカルロ。地上から宇宙から、史上初の手術が行われるようとしていた。

しかし、アームが完全に止まってしまう。
ベティの手術は一刻の猶予もない。再起動したがアームは動かない。幸いモニターも見え、音声も問題ない。久城は地上から指示を出し、手術自体をカルロに託すことを決める。

「君やったらできる」

カルロは見事な手際で進め手術は無事成功。ベティの脈動は生き生きと動きはじめた。

実のところアームの不具合はカルロにバトンタッチした10分後には回復していた。しかし久城は交代を申し出ずカルロに任せた。

「宇宙飛行士に花を持たせてやるとは大した医者だな」とのハガードの言葉に久城は答える。スポーツとかでも集中してノッている選手の流れは止めたくないでしょ?と。

「それに同じ医者や言うても 側に居ってベティとの絆が深いカルロに僕の腕が叶うわけないですからね」

遠くISSにいるカルロを、久城は同業者として誇らしく思ったことだろう。

さて、月面に残ったムッタたちをサポートするため、地上では様々なことが進む。
久城はアームストロング操作のほかにムッタとフィリップの月面生活が少しでも楽になるミッションに関わる。

その一つがプログラムをブギーに送信することだ。
これにより人型の体を持つ“ニューブギー”が誕生し、久城のコマンド送信によってゴミ捨てやコーヒーをいれるなど“クルーが一人増えた”くらいの稼働力をブギーは発揮することとなる。また紫とともに月面基地の固体電池運搬作業アシストなどにも参加している。

月面での南波兄弟再会には地上からリアルタイムで紫と共に見届けており「なんか今日はいい日やな ええもん見れたし」とその出会いを祝福した。

久城光利。彼の活躍も、今後まだまだたくさん見られそうである。

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