伊東まちこ

いとうまちこ
伊東まちこ
出身地

日本

職業

看護師

家族構成

夫・凛平(故人)、娘・せりか

略歴

凛平と結婚、せりかを出産。せりかがヒューストンに発ってからは一人暮らし。わんぱく小児クリニックで看護師を務める。

初登場
#5~

言葉

「では 凛平さん――― しっかりと―――約束を 果たしてきます」
「せりか 本当に喜んでたんですよ?南波さんの署名運動のおかげで ISSに行けるようになったって」
「今日 これをせりかに見せるために お母さんは生きてこれた気がするわ」
「これをせりかに見せるの 楽しみで仕方なかったんだから」

プロフィール

凛平の妻であり、せりかの母。せりかの成長と頑張りを傍で見守り続けてきた人。

ALSである凛平を看病している時も、せりかの過去のエピソードでも、そしてせりかが心無い誹謗中傷にさらされた時でも。読者は彼女の涙を見たことがない。

父・凛平と比べ、母子でどんな時間を過ごしてきたのかはあまり描かれていない。
だがせりかがヒューストンに渡った今も、娘がどんな風に過ごし何を感じてきたのか。
父への日記を書くのと同じくらい、せりかはたくさんの出来事を母に話しているのだろう。それはチームクローバー打ち上げ前の家族が揃うパーティーでまちこがムッタと話した内容からも想像できる。

ムッタがISS廃止署名に尽力してくれたことを。署名だけでなく、修理存続の計画書まで出してくれたということを。
嬉しそうに母まちこに話すせりかの姿が見えるようだ。

父との約束で書いていた日記を読んでしまったり、娘のちょっと恥ずかしいエピソードを誰かに披露してしまってせりかが怒ったり複雑な気持ちになる場面もきっと数多くあっただろう。

凛平の入院中は明るく泣かないように必死に努めていた娘の姿。
亡くなった後、堰を切ったように何日も泣き続けた娘。
そんな娘と共に凛平と共にALSという難病と闘ってきたであろうまちこ。

凛平を苦しめたALSをこの世からなくすため、医者となり、宇宙飛行士となるべく真っすぐに進んできた娘が積み重ねてきた道が、夢が叶うこと。
困難があった時に応援し尽力してくれる仲間の存在があること。
それはとても誇らしく頼もしく、嬉しかったに違いない。

まちこは凛平から預かっているものがあった。15歳と20歳になった時に送る手紙と、宇宙飛行士になって宇宙に行く時の為にせりかにあてたビデオメッセージだ。

凛平が亡くなって10年以上ずっと大切に持ち続けていたビデオレター。
喋る父の映像に驚き、泣くのを我慢しながら何度も何度も見返す娘の姿を見つめる。凛平と2人、せりかは必ず宇宙に行くと信じて撮ったであろうこのメッセージをせりかに見せるのが楽しみで仕方なかった。

そして“夢のドア”を開けたせりかは、宇宙へ、ISSへと向かう。

ISS搭乗後、せりかと製薬会社の怪しげな噂で町の話題が持ちきりになっても、そこでもせりかのことを最初から最後まで信じてくれる人がいる。

宇宙でたくさんのものと戦う娘を想いながら、そして娘を応援し支えてくれる仲間を心強く想いながら、まちこはこれからも母としてせりかの強い味方としてせりかを応援し続けるだろう。