塩川キャスター | 『宇宙兄弟』公式サイト
しおかわきゃすたー 塩川キャスター Shiokawa
初登場
#25~

words言葉

「でもホラ宇宙開発って莫大な資金を使ってますよね。それもみんな私たちが払っている税金なわけですよ」

「地球上に未解決の問題が山積みなのに そんなことにお金を使っていいのか疑問に思います」

profileプロフィール

辛口コメントが売りの女性キャスター。
とあるニュース番組で自分たちの税金が莫大な資金のかかる宇宙開発に使われている、その割に有人宇宙飛行の科学的成果が見られない、地球上に解決すべき問題が山積みであると発言する。

この発言はJAXA宇宙飛行士採用試験の中の閉鎖環境試験の課題の一つとなる。
課題内容は“彼女を納得させられるような文章を作ること”。

塩川キャスターの発言はこの時とても力を持っており、宇宙開発を軽視する人も出てくるだろう。しかしJAXAはプライドを持って仕事をしており、それでは困る――。
彼女への抗議文、それがムッタらに出された課題だった。

彼女の発言に対してそれぞれが考える抗議文。

「新しい知見・新技術を生み出すきっかけとなる」と書く手島や溝口。
「宇宙へ行くのは僕らが地球の遺伝子なら突然変異が必要だから」と答える富井。
“敵”と見て「あんたみたいなのがいなけりゃ今頃みんな火星に旅行している」と強い物言いをする古谷。

そんな中、ムッタが出したのは“白紙”――“抗議しない”だった。
子どもの頃ヒビトと聞いた野淵宇宙飛行士の3次元アリの話を思い出したムッタ。
2次元アリの世界に止まっているこのキャスターに3次元アリの話は通用するのだろうか。そう悩んだ末に出した答えだった。

3次元の魅力や意味は言葉では伝わらない。宇宙に連れていくしかない。
そのうち宇宙が近い時代が来て誰も文句言わなくなる――。
もうすぐヒビトが宇宙に行く。みんなきっとワクワクしながら夜空を見上げる。そしたらみんなの意志に宇宙が降りてきてもっと宇宙が近くなる。

確信してそう答えるムッタ。

それから間もなくヒビトは宇宙へ。「イエー!」という月での第一声と共に、日本にはヒビトブームがやってきた。
月を見上げる人が増えた。

みんなの意識に宇宙が降りてきた。

ヒビトが月へ行きみんながワクワクしたように、現実の世界でも日本人宇宙飛行士の活躍で宇宙がどんどん身近になっている昨今。
ISSへ、そして月へ。
ワクワクして夜空を見上げる人が増えていくことを願って止まない。

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