- 所属
- NEEMO訓練管制、監視員
- 初登場
- #155~
words言葉
「我々はこのアイデアをみて 彼に感じたことが一つあります」
「“ナンバ・ムッタは 海底20mでのこの2週間―” “他の誰よりも” “月面にいた”―」
「つまりムッタのこの案が―“実際に月面基地で過ごした宇宙飛行士が気付いたようなアイデア”だということです」
profileプロフィール
NEEMO訓練の管制および監視員。
恰幅が良く、帽子を被り、腕を組んでいることが多い。
同僚のジムとともに、ムッタとケンジ、そしてアンディらが参加したチームⅡを担当した。
月に行けるのはどちらか一人だけ―。
NEEMO訓練の最中、先輩宇宙飛行士ラブからそう告げられた“アンツ”のムッタとケンジ。
それまで仲の良かった二人が急に会話が少なくなったことなどをバトラー室長に告げ、“アンツ”の目立った行動を逐一報告する。
訓練終了後のNEEMO総評会議で、デーモンらチームⅡ担当はムッタたちのチームをこう評価した。
ケンジとムッタの日本人コンビが時間短縮のアイデアをうまく活かした。
独創的な他チームと違い、“近いうちに実現可能な基地”をテーマに追加設備を考案。
中でもナンバ・ムッタが訓練終了間際に出した設備案への注目度は高く、「他の誰よりも月面にいた」と評した。
シャロン月面望遠鏡を作るつもりで資材まで調達したものの、シャロンから計画が白紙になるかもという連絡を受け、“追加設備”として望遠鏡を作ることを断念したムッタ。
月面望遠鏡のために取り寄せた六角形のパネルとフィルムミラー。
ムッタはアクエリアス基地内で過ごすうち、基地内の『暗さ』に気付く。
月面基地では部屋に光を入れたいが、宇宙線被爆防止のため窓がない。電力不足で照明を消してしまえば基地内は暗くなってしまう。
そのため、太陽光を利用し反射させ宇宙線はしっかり防ぐ“ソーラーミラーシステム”を考案、設備を制作した。
このムッタの案をデーモンらは大きく評価。
“実現可能”として月面基地設計チームはムッタの案で企画書をつくる勢いであり、バトラー室長を唸らせた(実際にこの案は月面基地で採用された)。
ムッタの月面行きへのコマを大きく進めた一人でもあるデーモン。そして同僚のジム。
彼らは今日もNEEMO訓練で宇宙飛行士たちの訓練を見守り、その動向や能力を見極めているだろう。