"月面ミッションチーム“パーフェクツ”のクルーの一人。メンバーにはモッシュ、ドミドレがいる。“パーフェクツ”はムッタら“ジョーカーズ”のバックアップクルーである。

同期のモッシュとドミドレとは仲が良く、酒を飲みに行く間柄。モッシュがカルロに変わり“ジョーカーズ”の正規クルーとなった際、3人はモッシュの一足早い月面行きを祝う会を『OUTPUT TAVERN』で開いた。

“パーフェクツ”の一員として共に月へ行くことを願っていたクリステンホルム。モッシュももちろん同じ気持ちだ。モッシュがいなくなることでチームがパーフェクトではなくなる。クリステンホルムは大いに嘆いた。

同じくモッシュがいなくなることを残念に思っているものの、一足先に月へ行くことはめでたいことだ。ドミドレは2人に今宵はモッシュを祝う会であることを伝え、立ち上がってこう言葉をかける。

「君がジョーカーズの一員になったとしても　君はいつまでも俺たち“パーフェクツ”の一員だ」

その言葉を聞いたモッシュは、いつものいい表情に戻る。長い間同じチームのクルーとしてモッシュと過ごしたクリステンホルム、ドミドレ。読者には殆ど見分けがつかない、モッシュの「悲痛に歪む表情」や「いつものいい表情」の繊細な違いを、2人はよくわかるようだ。

『OUTPUT TAVERN』でパーフェクツとして過ごした日々を語りながら、3人は遅くまで大いに語り合ったことだろう。

モッシュの繊細な表情を見分けるドミドレだが、替わりに“パーフェクツ”の一員となったカルロとはうまくやれていない様子も描かれている。カルロがいたショーカーズが不思議とパーフェクトであったように、チームはクルーの相性も大いに大事であるということが感じられる。

一度はカルロと交代したモッシュであったが、“ジョーカーズ”出発前の会見直前に負った怪我がきっかけとなり再び“パーフェクツ”に戻ることとなった。怪我そのものは不幸な事故であったが、パーフェクトなチームで月を目指せることをドミドレやクリステンホルムは大いに喜んでいることだろう。"