リベリオゴッディ (本名:レオ・グレコ) | 『宇宙兄弟』公式サイト
りべりおごっでぃ リベリオゴッディ (本名:レオ・グレコ) Liberio Gotti
出身地
イタリア
イタリア
略歴
1993年9月30日イタリアの警察官、DIAマフィア捜査本部の捜査員である“レオ・グレコ”は無期限の極秘潜入捜査で“リベリオ・ゴッディ”と名を変えマフィアの一員となる。証拠映像に共に写っていた同僚のエンリコ・ドナートが殺害され警察に戻ることができなくなり、そのままマフィアの中で生き続けた。宇宙飛行士となったカルロと最期に会い、しばらくして息を引き取る。
1993年9月30日イタリアの警察官、DIAマフィア捜査本部の捜査員である“レオ・グレコ”は無期限の極秘潜入捜査で“リベリオ・ゴッディ”と名を変えマフィアの一員となる。証拠映像に共に写っていた同僚のエンリコ・ドナートが殺害され警察に戻ることができなくなり、そのままマフィアの中で生き続けた。宇宙飛行士となったカルロと最期に会い、しばらくして息を引き取る。
初登場
#224~

words言葉

「でかくなったじゃねーか……ルチアーノ……」

「16歳で家を出てった一人息子が 宇宙飛行士(ヒーロー)になって帰ってきやがった。はっはっ。これ以上の親孝行はない」

「“ゴールド”を身につけろ。……ルチアーノ」

「“レオ・グレコ”。それが俺の本名だ」

「ヒーローってのはやっぱあれだ。サッカー選手だな。……ん――……あと宇宙飛行士!その2つだ」

profileプロフィール

"カルロの父でありイタリアマフィアの幹部。
息子であるカルロはリベリオが周囲に振るう暴力行為が大嫌いで、父を軽蔑して育った。16歳で家を出、名前と国籍を変えるほどに。

息子のことは家を出ていく前の本名である「ルチアーノ」と呼ぶ。

病により倒れ、死の淵で何年も息子であるカルロと会っていなかったが、組織(ファミリー。以下組織と記載)の相談役であるサンドロがカルロを訪ねてヒューストンを訪れ事情を話し、再会を果たす。

サッカー選手と宇宙飛行士、この2つがリベリオの中で『ヒーロー』と呼べるもの。息子がそのうちの1つ、宇宙飛行士になっていたことを心から喜んだ。

人間にとってナンバー1を表すカラーである「“ゴールド”を身につけろ」、と常に伝えていた。カルロが家を出る際に、ゴールドのライターを贈っている。
人の心を落ち着かせる“火”、音の良さ、そして困った時に売れば家賃の足しくらいにはなるライター。カルロは父を軽蔑していながらも当時このライターを受け取り、いつも身につけていた。
「キィィィン」と響く音や揺れる火は、名前も変え異国の地で一人宇宙飛行士を目指す彼の気持ちを何度も落ち着かせてくれたに違いない。

『LG』と刻印されたごついゴールドの指輪をいつも身につけていた。それは “金庫の鍵”であり、病院で再会した息子に託す。
ちなみに左手の親指の付け根にも、指輪と同じ『LG』の刻印がある。

鍵の内側は金庫の暗証番号が刻まれており、リベリオが住んでいたアパートの金庫には彼の“人生”が詰まっていた。

本名はレオ・グレコ。カルロが3歳の時に名を変えイタリアマフィアに潜入した警察官だった。8ミリビデオに残された証拠映像。新聞。そして本名が刻まれたDIAマフィア捜査本部のバッジ。

捜査内容は「警察内部に潜んでいるであろうマフィアと癒着している人間を特定すること」。父はマフィアへ、証拠映像に一緒に写っているエンリコ・ドナートは警察でそれぞれ捜査をしていたが、ドナートは何者かによって殺害された。
捜査のため警察としての在籍情報を完全に抹消されていたレオは警察に戻ることが出来なくなり、以降マフィアとして生き続けることになる。

「マフィアも警察も頭が切れて腕が達者」「人だけ見てりゃよく似てる」たまにそんなことを言っていたリベリオから、相談役のサンドロはリベリオが何となく元警察の人間であるのではないかと感じていた。
エンリコが殺害された後、戻ることができなくなったのか、それとも嫌気がさしたのか…それは本人にしかわからない、だが組織ではリベリオは信頼されており、サンドロはリベリオを尊敬していた。

カルロの記憶では父は暴力行為をし殺人を犯した悪人――だったが、組織では「腰抜けリベリオ」と呼ばれ、「ビジネスに必要なのは“力”ではなく“頭”」であると言い続けその方針を示し、“殺し”どころか“脅し”もやらずにのし上がってきたという。
そしてカルロがあれほど嫌い軽蔑していた父の“暴力行為”。それは、父本人がしていたものではなく、部下のサンドロたちが“止められた”光景だった――。
リベリオは、一度も人を殴ることはなかったのだ。

カルロの記憶が鮮明に蘇る。
ルチアーノ・グレコの名前をノートに練習していた幼い日。
アパートの下で誰かを殴っていたのは、父ではなくサンドロ。
暴力行為を留めた父が鳴らした、“ゴールド”のライターの音。

カルロと再会を果たした数日後、息を引き取ったリベリオ。

死期を悟ったリベリオ、望んでいた息子との再会。
生きている時には秘密を暴露できず、息子に軽蔑されたまま逝ったリベリオ。
だがカルロが何となく付けた「グレコ」の苗字が、リベリオとカルロ2人の本当の名前であること、カルロがその名前を付けたことは本当に嬉しかったに違いない。

真実を知ったカルロはリベリオの――父レオの墓参りをし、アメリカへと戻る。
晴々と月へ行くために。

帰国したカルロが追加したミドルネーム「カルロ・L・グレコ」。そして身に着け始めたゴールドの指輪。
レオ・グレコでありルチアーノ・グレコの『LG』。

死ぬまで秘密にしていた真実を知ってくれたこと、自分にとってのヒーローである宇宙飛行士となった息子を、父レオは天国から嬉しそうに見守っていることだろう。"

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