富井キャスター | 『宇宙兄弟』公式サイト
とみいきゃすたー 富井キャスター Tomii
所属
キャスター
初登場
#343

words言葉

37巻
37巻
#343

「おお~ここが二人の宇宙飛行士が育ったお宅なんですねえ」

37巻

「二人の息子さんたちが 二人とも月面歩行者(ムーンウォーカー)になるなんて いったいどんな教育をされたんですか?」

37巻

「来月とうとう南波兄弟が二人揃って月面に立たれますよね これは“史上初の出来事”ということで世界的にも注目を集めていますが それについてはどのように思われますか?」

profileプロフィール

キャスター。

「兄弟で月面に立つ」。
月面に取り残された兄ムッタを救出するため、弟ヒビトが月へ向かおうとしている。
J兄弟でも成し遂げなかった偉業が達成されるかもしれない。世界的な注目が高まっていた。

日本でも当然盛り上がりを見せており、南波父母の元にはテレビ局から取材がきていた。南波兄弟の両親である長介と真弓に取材を行ったキャスターが、富井キャスターである。


二人の息子さんが二人とも宇宙飛行士になり、月面歩行者(ムーンウォーカー)になる。いったいどんな教育をしたのか。
それは多くの視聴者が気になるところだろう。

この質問に対し「特別なことはやっていない」「ダンスの“ムーンウォーク”なら教えてましたうちのお父さん」と回答する南波夫妻。
動画を送られ見たムッタは当然ガク…と肩を落とす。

しかし、続いて兄弟が月面に立つという史上初の出来事をどう思うか尋ねられると、父 長介は兄弟が小学生の頃に自転車で旅に出たときのことを話し始めた。

父の従兄弟であると装い一緒に旅をした高倉レオン。
兄弟がなぜ自転車で京都まで行こうとおもったとき「俺たち二人でなんかを成し遂げたい」と思ったこと。
日も暮れて真っ暗になったサイクリングの途中ヒビトのライトが切れ、気付いたムッタがそっと後ろからヒビトの足元を照らしたこと。
それに気づいたヒビトが、兄のスピードに合わせて走ったこと。

自分たちにとって大事なのはそういうこと。
“優しさ”に気付くのもまた“優しさ”。
世界的な注目があろうとなかろうと“足元をそっと照らしてやり”“さり気なく速度を揃えてやる”。
あの夏の兄弟の姿勢のままで何かを成し遂げてくれれば親としては何も言うことはない。

互いが互いを気づかう優しさ。
父 長介の言葉は、富井キャスター、視聴者、そして月面にいるムッタ、なにより読者の心にあたたかく響いたことだろう。


モデルは元アナウンサーで現在ジャーナリストとして活躍する富川 悠太さん。
以前『報道ステーション』で小山宙哉に取材があり、その際のインタビュアーが富川さんだった。このとき小山が取材中に見た富川さんの仕草が富井キャスターの仕草に反映されている。

◆過去のインタビュー映像はこちらから視聴できる https://www.tv-asahi.co.jp/hst2018/feature/detail.php?news_id=135&y_m=19-07

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