有人宇宙開発を支えるJAXA技術者。ムッタら日本人宇宙飛行士を支える側の一人。

ベティの怪我によりジョーカーズは帰還組と月面組に分かれた。ムッタとフィリップは月面天文台建設ミッションを進めつつ、いつになるかわからない地球帰還のときを待つ。一方地球では二人を帰還させるために様々な試行錯誤が繰り広げられていた。

まずは月面の二人に物資を届けるべくルナランダーが月へ。しかしルナランダーは着陸地点を大きく外れてしまう。
ビンス、ケンジ、新田らのチームはムーンベースからルナランダーまで安全に行けるルートを何度も挑戦・検証。遂にルートを確保し、ムッタとフィリップは無事ルナランダーの元へ到着した。
そして待望のルナランダーのハッチを開けると、そこには地球から二人を支えている人たちからのメッセ―ジが描かれた垂れ幕が。

その中の一つ、Naoからのメッセージは「ヒッチハイクには早すぎるね。これを使って。」。
打ち上げ時にはまさかルナランダーが着陸予定地点を大きく外れることなど想定外であっただろうが、長距離を移動し辿り着いたムッタとフィリップがクスッと笑えるような一言だ。
ムッタとフィリップにとって大切な、命を繋ぐ物資。無事二人の元に物資が届いたことを、尚も地上で喜んでいるだろう。


ちなみに尚のモデルは、『宇宙兄弟』を技術面で監修してくださっているJAXAの肥後尚之さん。
連載初期から監修協力いただいており、ヒビトとダミアンがクレーターに落ちここからどうすれば2人が助かるか解決策を探る、などなどまさに「ムッタたちを支えている」お一人である。支える側の一人として38巻#358の垂れ幕にメッセージを書いていただいた。
勿論、メッセージはご本人の筆である。

なおコヤチュー部プレミアム会報誌第1弾には肥後さんのインタビューが掲載されており、WEBサイトではインタビューの一部を読むことができる。
実はとある宇宙飛行士受験者の「言葉」も肥後さんが…？

インタビュー記事はこちら
https://premium.koyamachuya.com/contents/704937