- 出身地
- 日本
- 日本
- 初登場
- アニメ映画『宇宙兄弟#0』
words言葉
「まいドゥあり~!」
「YOKI(ヨーキ)を持ってぇ 来てくだサーイ」
「なんや君ら …豆腐買うんか?」
profileプロフィール
『宇宙兄弟』その始まりの物語を描いたアニメ映画『宇宙兄弟#0』に登場するキーパーソン。
軽トラ移動販売の豆腐屋「どこんじょ豆腐」の店主であり、ムッタとヒビトが“勇気のポーズ”をすることになったきっかけの人物である。
細かいパンチパーマ、とがったつり眉、細い目そしてサングラスをかけいつも長めの爪楊枝をくわえている強面の主人。
担当声優は歌手のさだまさし氏。スペシャルエディションDVDの特典冊子には特別漫画『#0勇気のポーズ』が掲載されており、扉絵には店主がギターを鳴らしている絵が描かれている。
「どこんじょ豆腐」では歯ごたえをウリにした“どこんじょ豆腐”を販売している。かなり頑固な歯ごたえらしい。ラインナップには他に木綿、キヌゴシ、油あげ、ごま豆腐などがある。MOMEN(オメン)は一丁100円。
店主の強面は少年少女たちから恐れられていたようでヒビト曰く「何人か殺してるってウワサ」をたてられてしまう程。少年時代の南波兄弟は店主を見て恐れ、ムッタはニヤリと笑う店主を見て「あんな怖い笑顔の人初めて見た」と言った。
「YOKI(ヨーキ)を持ってぇ 来てくだサーイ」
この宣伝放送を、少年時代のムッタとヒビトは「勇気を持って来てください」だと聞き間違える。
2人は一生懸命“勇気のポーズ”を考案。最初に手で“1”のポーズをとったのはヒビトだったが、“兄”や“1番(空を刺すポーズ)”に心の中でこだわるムッタはヒビトに“2(ピース・勝利のV)”を取らせ、自分が1番、ヒビトが2番とした。
そしてある日、南波兄弟が住む竹の子ニュータウンの“ISSライト”の下、2人は店主に“勇気のポーズ”を披露したのだった。
ブライアンの死で心が傷つき帰国したヒビト。ある日の夜、少年時代と同じ“ISSライト”の下に集合した2人。
人生で一番バカだった時代。そして、一番勇敢だった時代。
“勇気のポーズ”をとるムッタ。それに応えるように “勇気のポーズ”をとるヒビト。このポーズには実は「俺が1番でヒビトが2番という裏テーマがあった」と告白したムッタ。「なんとなくそんな気はしてた」と答えるヒビト。
2人は笑い合い、帰宅する。
家族であたたかい食卓を囲みんだヒビト。
ブライアンの事故があってから、もう宇宙飛行士はやめておけと言われると思ったヒビトは、家族のあたたかい言葉と姿勢に目頭を熱くする。そして、ブライアンとちゃんとお別れしたの?と尋ねる母の言葉にハッとし、アメリカに帰る決意をしたのだった。
少年時代兄弟で振り絞った“勇気”。ブライアンから受け取った“勇気”。
大人になってくじけそうな時、一番バカで勇敢だった時代が、大先輩からの姿勢や言葉が、家族の言葉が、彼らを支え奮い立たせる。
「YOKI(ヨーキ)を持ってぇ 来てくだサーイ」
あの日聞き間違えた「どこんじょ豆腐」の店主の言葉。今日もどこかで“容器”と“勇気”を聞き間違えた少年少女が小さくとも彼らにとって大きな勇気を振り絞り、大人になって奮い立たせてくれる瞬間を生み出しているのかもしれない。