五月蝿 静 | 『宇宙兄弟』公式サイト
さつきばえしずか 五月蝿 静 Satsukibae Shizuka
所属
天文学者
嫌いなモノ・苦手なこと
誕生日
1961/5/15
出身地
日本
日本
身長
166cm
略歴
JAXA SPICA サイエンスセンターで宇宙赤外線望遠鏡SPICA(スピカ)のプロジェクト進行担当をする。
JAXA SPICA サイエンスセンターで宇宙赤外線望遠鏡SPICA(スピカ)のプロジェクト進行担当をする。
初登場
#194~

words言葉

「にゃあ はじめましてっ」

「『こー見えて天文学者です』って言いたいから いっつもジャージはいてんだ」

「『“SPICA”での成果がきっと役立つ』『俺にも手伝わせてくれ』――ってな」

「にゃあ。これから月で行われるミッションの“成功祈願”ってやつだ(2回目)」

profileプロフィール

天文学者。JAXA宇宙赤外線望遠鏡SPICA(スピカ)のプロジェックト進行担当をする。

ニッカリと歯を見せていることが多い、ご機嫌な大人である。口癖は「にゃあ」。
サングラスにJリーグのマーク入りのユニフォーム、襟は立てておりシャツはIN。ホイッスルを首からぶら下げている。

ユニフォームの“J”をJAXAの“J”だといい、「それはJリーグのJ」とムッタ心の声がツッコんだ。

シャロン天文台でムッタと初めて会った時、「何者かわかるか?」と尋ね、「体育の先生」と答えたムッタにハズレだと嬉しそうに自己紹介をする。見た目でいろいろ判断されるのが嫌いで、「こー見えて天文学者です」と言いたいからいつもジャージ。

何かの記事で読んだ、病と闘いながら夢(シャロン月面天文台計画)に向かって頑張っているシャロンのことを知り、記事を読んだすぐ後に、「SPICAでの成果がきっと役に立つ、自分にも手伝わせて欲しい」と泣きながら電話した。

同僚の「今日サッカーの試合あったっけ?」というセリフから、サッカーの試合を観るために仕事を休むこともある様子。昼ごはんはナポリタンヤキソバかトムヤムクンヌードルに決めている。

月ミッションの訓練が進む中、入院中のシャロンのもとを訪れたムッタは、紹介したい人がいるからと言われシャロン天文台を訪れる。
五月蝿はムッタに、シャロン・モリソン・五月蝿3人で1年かけて作った分厚い“シャロン月面天文台建設マニュアル”を渡した。
本来はアサインされた宇宙飛行士が訓練の前に目を通すものだが、アサイン前の飛行士が読んでも罰(ばち)は当たらないだろう。

月面天文台計画のマニュアルと、シャロンからの月面天文台計画の解説が入ったUSBがムッタに託された。

もし月ミッションに選ばれムッタが行くときには、JAXAの管制室に入るミッション担当は生きていたら自分になるだろう。
「その時にまた会いましょう。モニタごしに」そのムッタの言葉に笑い、にゃあと答えた五月蝿。

シャロン月面天文台の実現はもうすぐ。そのミッションにムッタがアサインされることを彼もきっと願っていることだろう。

CES-66のミッションに自分はアサインされない――それを告げられたムッタは、「自分以外の飛行士が天文台を建ててくれるなら結果は同じ」と一度は自分を納得させようとしたものの、天文台計画には絶対に自分がふさわしい、とゲイツに直談判する。そして、CES-66月ミッションを自分たちの手に取り戻すため動き出したムッタは、周囲の人々に相談し、協力を仰ぐ。五月蝿に相談したのはパラソルアンテナの構造について。これらの提案は後々実現に向かっていくこととなる。

天文台計画がいよいよ始まる日、五月蝿はTV番組“情熱大国(おそらく情熱大陸のようなドキュメンタリー)”の取材も受けていた。
LUNA-Sが月周回軌道に入り、これから行われるミッションの成功を祈願して机の上に作られた見立ての月面に、模擬アンテナを投下していく五月蝿。
9投連続成功、シャロンに捧げる10投目――は失敗、「これから月で行われるミッションの “成功祈願”10投目」をやり直した。

そして、LUNA-Sから12本のパラソルアンテナが放出される。
あの日の約束通り「モニタ越し」に五月蝿と再会したムッタ。
ところが12本投下したうちきちんと動いたのは4本だけだった。
久しぶりの再会は、アンテナの様子を見てきて欲しいというところから始まった。

投下直後は12本中4本しか成功していなかったアンテナだが、後から2本信号が届いたことに興奮。1本は回収になってしまったが、その後ジョーカーズが3本のアンテナを修復し、9本が稼働になった。

ところが残り2本が投下ポイントから消失。宇宙の想定外、にさすがの五月蝿の顔から笑顔が消える。
その後、1本は月の洞窟を貫通して発見され、1本は地中深くに潜り込んでいることがわかり発見された。これでアンテナがすべて揃い、望遠鏡建設が進んでいくことになる。

だが――太陽フレアの影響でシャロン天文台の母体スーパーコンピュータ“SHARON”が危機にさらされ、それを回収しようとしたムッタ、エディにもピンチが訪れる。なんとか母体を月面基地に運んできたものの、フレアの影響は強く当初の予定通りにはなかなか進まなくなってきた。
それでもフレアの合間を縫い、ジョーカーズは天文台建設を進めていく。

ところが――さらなる想定外が襲い、ベティが負傷。医師であるカルロ、被爆のリミットを超えているエデイは地球へ帰還することとなった。

シャロンの夢がムッタの夢となり、ムッタの夢がジョーカーズ、そして五月蝿の夢になった。今天文台はNASAや天文学者、大勢の人々の夢となり、その完成は目前にせまっている。
危険なCMS(太陽コロナ)も迫る中、月に残ることを覚悟した、ムッタ、フィリップ、アンディ。天文台計画を担当する五月蝿は、地上から彼らと一緒に最後まで戦っていくことだろう。

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