- 出身地
- 日本・神戸在住
- 日本・神戸在住
- 初登場
- #69~
words言葉
「ま――ちこちゃ――ん せりちゃ――ん 来たで――!(祖母)」
「そんな遠ォないで あっちゅうまやったわ(祖父)」
「横浜(こっち)にも中華街あんのにな。挑戦的やろ?(祖父)」
「「テーブルの隙間は心の隙間」やてよう言うやろ。言わんか?ハハハッ 満たしてこっ(祖父)」
「ようここまで頑張ったなぁ。偉いわあ せりちゃん(祖母)」
profileプロフィール
伊東せりかの祖父母であり、せりかの父凛平の実の両親にあたる。
祖父はネット将棋をたしなみ、ハンドルネームは「ていじい」。この名前は当時アシスタントチーフを担当されていた手石ロウ先生からとっているとのこと。ちなみに「てい」の漢字や他に名前が続いているのかは現時点では不明。
「神戸のおじいとおばあが来たで~」というセリフから、現在神戸に在住であることが伺える。
義理の娘にあたるマチ子を「まちこちゃん」、孫にあたるせりかを「せりちゃん」と呼ぶ。
せりかの宇宙飛行士候補生の合否連絡があったことを受け、二人は神戸の中華街でお土産をたくさん持って駆け付けた。
せりかが住む横浜にも中華街があるが、神戸中華街で買い込んできたことに「挑戦的やろ?」と祖父は笑った。
祖父母が訪れた時、せりかは凛平に喜びの報告をしていた。
祖父母とマチ子との会話から、電話では合否の報告を受けていなかったであろう二人は、おそらくせりかから直接喜びの報告を受けたのではないだろうか。
きっと神戸中華街のお土産でいっぱいになったテーブルを囲み、息子凛平にも喜びを伝え、夢に近づいたせりかを祝福したことだろう。
そして、いよいよ宇宙飛行士候補生としての訓練が始まる、せりかのアメリカ出発前夜。二人は再び横浜を訪れ、せりかの友人たちも共に食卓を囲む。
中華料理でいっぱいの食卓。祖父がまたも「挑戦的やろ?」と笑う様が見えるようだ。
テーブルの端から端まで隙間なくいっぱいにお皿が並んだ食卓。
伊東家ではこれが先祖代々ノーマルであり、せりかの友人たちは「相変わらず凄い」と呟く。「伊東家の食卓」と漏らした友人の声に笑った読者も多いだろう。
せりかの大食いのルーツを知ることが出来ると同時に、代々この隙間ない食卓を囲んできたであろう父凛平も、もしかしたら大食いだった…?と家族像・人間像を想像できることも、宇宙兄弟の面白さの一つだ。
父の病気を失くしたいと強く願い、医師と宇宙飛行士という二つの夢のため歩んできた孫のせりか。せりかが生まれた頃から見守ってきた祖父母の二人は、宇宙飛行士候補生となり訓練のためアメリカに旅立つ孫の新しいスタートを、嬉しそうに、少し寂しそうに、けれどやはり嬉しそうに見送ったことだろう。
アメリカに旅立ち正式に宇宙飛行士となったせりか。
“あいえすえす”の“あさいん”はマチ子からの報告を聞いた時には何なのかわからなかったが、ISSのミッションアサイン、打ち上げ、実験成功と、『子どもの頃からせりかが追いかけた夢』が着実に叶っていく様子を見ながら、二人は喜び、天国の凛平にも嬉しそうに報告したに違いない。