- 出身地
- 日本
- 日本
- 初登場
- #220~
words言葉
「はははっ “福耳”っていうんだよ こういうの 『金持ちになれる耳』らしいんだけどな~ 全っ然ならないなぁ~ ふふふ」
「こことはまるで別世界だろうな 宇宙… 一回行ってみたいよな 憧れるねぇ こんなオジイでも」
「何やってんだ…… 外すなよそれ あの娘(こ)はまだ宇宙にいんだよ この街の誇りだぞ」
「いやいやうれしかったのはこちらの方だよ。だってせりか嬢ちゃんのおかげだよ……?この大繁盛っぷりは」
profileプロフィール
せりかの出身地である横浜のよっこい商店街にあるコロッケ屋の店主。当時の店名は「たぶさんのおいしいコロッケ」。伊東家はよくここのコロッケを買っていたようで、せりかもおつかいに来ていた。
商店街の人や買い物に訪れる人々から「変わり者」と噂されていたせりかをあたたかく見守る。
小学生のせりかに「“耳たぶ”のおじちゃん」と呼ばれていた。
たぷたぷの“福耳”の持ち主。小学生のせりかに、この福耳に月と地球を描かれる。その時せりかと話した宇宙の話。どんな場所か行ってみたい、嬢ちゃんなら行けるかも、と話す。
この頃のたぶさんは「一日に2千個売れるコロッケ屋になる」ことと「バカ売れ御免」というのぼりをたてるのが夢だった。しかしそれが叶っていないこと、なかなか難しいなと苦しい胸の内を吐露する。
「もっと可愛い形があったらいいのに」というせりかの一言で「新型」のコロッケが誕生(詳しい話は宇宙兄弟メシ第24回『たぶさんのハートコロッケ』を参照)。新型のハート型コロッケをせりかはサービス。美味しそうに食べるせりかを嬉しそうに見つめる。
せりかの打ち上げを、宇宙のことを話した公園のパブリックビューイングで見守る。かつて彼女に月を描かれた左の耳たぶを懐かしそうに触りながら。
店名は「たぶさんのハートコロッケ♡」となり、たぶさんの夢だった「バカ売れ御免」ののぼりが店の前ではためいていた。
ちなみにハートコロッケは一個70円。他にツナやカニクリーム、グラタンなど全8種類がある。
せりかと製薬会社の癒着が疑われ、嫌な噂が流れるよっこい商店街。
宇宙飛行士伊東せりかを誇らしげに掲げていた横断幕は、その騒ぎで外されてしまった。それを持ち帰り、自分の店の上に大きく掲げたたぶさん。
世の中の身勝手な流れや、どんな噂がせりかを取り巻いても、昔と変わらず彼女を見守り応援する「“耳たぶ”のおじちゃん」の姿がそこにあった。
後にせりかの母である伊東マチコに、変わらず応援してくれたことを深く感謝される。
ISSと地球の交信イベントで「地球に帰ってきたらまず一番何を食べたいか」という質問に対し、せりかは散々悩んだ末に「たぶさんのハートコロッケ」を上げる。マヨネーズをつけて食べるのがお気に入りらしい。
ちなみにこの回答がきっかけとなり、たぶさんのハートコロッケはさらに繁盛。
「“耳たぶ”のおじちゃん」はこれからもせりかを応援していくだろう。