ALS患者の一人でシャロンの友達。モデルは岡部宏生さん。

シャロンの友人の一人である田井は「本物の宇宙飛行士に会いたい」と要望しシャロン経由でJAXAに許可を取ってもらい、幸田と共にムッタの会見に駆け付ける。

腕を伝う電気信号で文字を打つ機械を利用して会話をしている。

シャロンと空が“だんだん文字数が増えてくしりとり”をしていることをレミと空の電話のやりとりで知り、「地震　雷　火事　おやじ」から幸田としりとりの続きを始めた。

次の13文字で田井は「人工着色料」、幸田は「動かざること山の如し」と続く。しかし14文字で難航しており、田井は、ムッタに“シ”で始まる14文字で何かないか尋ねる。

2人は「宇宙飛行士は頭が良いからきっとすぐ思いつく筈だ」と会話していたらしい。
ムッタはちょうど到着したシャロンを見て、すぐに「シャロン月面天文台」をあげた。
その早さに幸田と田井は「おおー！やるう」「さすが」と反応する。

いよいよ人工呼吸器を付ける頃かもしれない――選択を迫られ思い悩んでいた、そんな時にシャロンと田井、そして幸田は出会った。
会議で意見も言い、講演もし、海外旅行も行くという田井と幸田。

人工呼吸器を着けるか。生きている意味はあるのか――。
そう思い悩むシャロンに、田井はこう声を掛ける。

「心ガ委縮シテシマワナイ限リ――人ハ生キテイケマスヨ」

その言葉に、シャロンがどれほど救われただろうか。

冗談もガンガン言う心強い友人を得て、シャロンは自分の新しい一部――“呼吸器”を付けることを決めた。

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