アスキャンも参加するカムバックコンペティションに日本の民間企業チーム“スイングバイ”として参加した一人。

整えられた顎髭とサングラスが特徴。カムバックコンペティションでは「海人（UMINCHU）」と書かれたTシャツを着ていた。
ムッタは彼を見つめ「ふっ　こんな乾燥した砂漠で…海人（うみんちゅ）とは…」とどこか満足そうに呟く。

普段雨が降ることのない砂漠で局地的な雨が降ってしまったカムバックコンペティション。タイヤが泥にはまってしなうなど どのチームもゴールまで辿り着くことができない中、チーム“スイングバイ”のローバーはケタ違いの実力を見せる。
上空の風や泥に影響されることなく圧倒的スピードでゴールフラッグに辿り着き、見事1位を獲得した。

彼の上司は福田直人。有人宇宙飛行士を送り出すことを目指している、笑川社長率いる『スイングバイ』の一人である。

チーム“スイングバイ”出場は部長命令であり、「この大会で勝てないようでは困る」「当然のように勝って賞金とってきて」と言われてきたという。
“上司”の強気な発言に驚くムッタ。
そんな会話をしているとき海人の彼の電話が鳴る。「上司が替わってほしいと」と言われ電話を替わったムッタは、その相手に驚く。

なんと“強気な発言の上司”はかつて宇宙飛行士選抜試験を共にした、福田直人その人だった。
「お久しぶりです　福田さん！」
ムッタのその言葉に、せりから他の日本人メンバーも驚く。

日本の民間有人ロケット一番乗りを目指すスイングバイ。そのチームで、海人の彼は福田の下“補給船FUJI”や有人ロケットの開発に携わる。
民間宇宙飛行士“コムノート”の選抜会議にも出席していた彼。
宇宙飛行士のファンでもある「海人（うみんちゅ）」は、日本の民間初有人ロケットが飛行するその日を目指し今日も福田らと共に開発を進めている。