古谷 やすし | 『宇宙兄弟』公式サイト
ふるや やすし
古谷 やすし
Furuya Yasushi
所属
株式会社スイングバイ
民間宇宙飛行士
嫌いなモノ・苦手なこと
嘘をつくこと
嘘をつくこと
誕生日
1995/8/3
出身地
日本・京都出身
日本・京都出身
身長
156cm
略歴
京都市立星条中学校卒業、京都大学霊長類研究所にてチンパンジーの習性を研究。
宇宙飛行士応募の身長の条件がクリアされ、30歳で宇宙飛行士選抜試験を受け第三次まで進む。閉鎖環境試験でムッタとぶつかるも、互いを認め合い友人となる。
JAXAの宇宙飛行士選抜試験は落ちたが、決して諦めない古谷は民間有人ロケットを目指すスイングバイの宇宙飛行士試験に応募。民間宇宙飛行士に合格し訓練を進めながら宇宙への道を目指し続けている。
京都市立星条中学校卒業、京都大学霊長類研究所にてチンパンジーの習性を研究。
宇宙飛行士応募の身長の条件がクリアされ、30歳で宇宙飛行士選抜試験を受け第三次まで進む。閉鎖環境試験でムッタとぶつかるも、互いを認め合い友人となる。
JAXAの宇宙飛行士選抜試験は落ちたが、決して諦めない古谷は民間有人ロケットを目指すスイングバイの宇宙飛行士試験に応募。民間宇宙飛行士に合格し訓練を進めながら宇宙への道を目指し続けている。
初登場
#19~

words言葉

3巻
3巻
#27

「「紙よりも薄っぺらい物は心にもない言動や」…っちゅうある人の教えや」

3巻
#28

「なぁんや…こんなことで消えんのかい」

5巻
5巻
#39

「ありえへん…こんな大事な…!人生を左右する選択をジャンケンなんかで決めていいわけないやろ!」

5巻
#42

「許されたことがうれししかった。宇宙飛行士を目指してもいいと許されたことが」

8巻
8巻
#73

「そーいえば大事なこと言い忘れてたわ。合格おめでとう」

22巻
22巻
#214

「よっしゃ」

23巻
23巻
#215

「年の差とかもありましたけど―関係なく一生もんの友達です」

25巻
25巻
#239

「すぐ追いついたるからなー!待ってろよナンバァ!!」

26巻
26巻
#242

「行ったな…あいつ」

profileプロフィール

小学生の頃に出会った宇宙服の下敷きに心を奪われ、宇宙飛行士を目指す。
中学の卒業文集には将来宇宙飛行士になると書く。

だが応募必須条件の身長基準が満たせず、本人にはどうしようもない理由で諦めざるを得なかった。

小型宇宙服の開発が進められたことにより応募条件が書き換わり、30歳で晴れて宇宙飛行士選抜試験に応募する。



<鋭い観察力>

“極秘施設”に向かうバスの中では、くじ引きで10分ずつ席が入れ替わる「交流会」行われた。
監視カメラもついたこの「交流会」の意味に気付いたのは真壁と古谷だった。
候補者の精神状態、ペアになった相手と「きっちり10分間」喋ることができるか。

「注意深く、用心深く、念には念を」。宇宙飛行士に必要な資質を試されていると読んだ古谷は「きっちり10分間」喋り続けた。
最終的に全員と10分ずつ喋り、バスは目的地に到着。

ブライアン・Jの事故映像を見た後、免責書にサインを書いた候補者たちは閉鎖環境試験の班に振り分けられ、いよいよ第3次試験が始まった――。
古谷はここまでの間にバスの「交流会」の意図のほか極秘施設に到着した時間が昼なのか夜なのか、交流会後のアンケートで上位に書いた福田と最下位に書いた南波と新田が自分と同じ班である意味は何なのか、なども考えていた。
一つ一つの物事に対する観察力がかなり鋭く深い。



<ムッタとの衝突>

閉鎖環境試験でムッタと同じA班となった古谷。
口は悪いが思ったことは素直に言うので裏表がない。本人曰く「正直もん」。
身長が小さいことを気にしていており、「小さい」という言葉に過剰反応する。

試験中、古谷は不可抗力とはいえ福田の眼鏡を割ってしまう。
そのことがしこりとなり、眼鏡を踏んでしまった足の裏にはずっと違和感が残っていた。
しかし福田は元々JAXAと一緒に仕事をしていた人間であり、この試験においてJAXA側に贔屓されるだろうと古谷は考えていた。しかしその話をムッタとしていたところ「福田は試験を受ける際すぐに会社を辞めた」とせりかかから聞く。

古谷は管制室へ向け、福田の眼鏡を新調してもらうようメッセージを書いた。
そのメッセージを管制に届けると足の裏にあった違和感はスッ消えた。
口は悪くとも絶対に曲がったことはできないという古谷の真っすぐな性格を知ることができるエピソードである。

この古谷の真っすぐさは「最終的に閉鎖環境メンバーから二人を選出する」という場面でも見られる。
古谷はずっと全員の課題内容に点数をつけており、自分が最下位であることを告白した。

自分に不利であっても決して嘘はつかない。”正直者のやっさん”なのである。



<閉鎖環境試験でできたA班の絆>

ムッタ、せりか、新田、福田、古谷。A班のメンバーはこの5人だ。
自然とリーダーとしてまとめ役となる福田の存在も大きく、最初に古谷が「JAXAさんは器がでかい」と管制のカメラに向かって言ったことで話し合いのハードルが下がり、A班はケンジや溝口のいるB班に比べかなり穏やかに訓練が進んでいった。
グリーンカードで大きい衝突は起こったものの、グリーンカードの存在を知っていた福田やムッタ、存在を明かされた古谷たちの心の変化。食料が減ってきたときに皆で作ったうどん。じゃんけんで決めた最終候補2名。
A班は絆を深め、試験後皆で飲みに行く約束を交わした。

古谷はムッタに対し強いライバル心を持っているが、同時に応援している。
合格記者会見中にムッタに送ったメールは11通。そのうち10通は記者会見時のムッタの表情や言葉に対してのツッコミだが、最後の11通目に送った言葉は「合格おめでとう」。
素直ではない、けれども正直な気持ちを送ったのであった。



<コンプレックスと向き合って>

身長制限で、宇宙飛行士選抜試験に挑戦することすらできずにいた古谷。
同じコンンプレックスを抱え、身長の低い者でも着ることができる小型宇宙服を開発した馬場教授を尊敬しており、熱烈なメールを送る。
古谷は馬場に宇宙飛行士試験を受ける前もメールで決意を送り、馬場教授の応援をもらっていた。
そのことがきっかけとなり小型宇宙服の実物を見せてもらう機会が訪れ、馬場教授自身が叶えられなかった宇宙への夢を託される。

“カルピスの牛乳割”は二人の共通のオカンの味。



<民間宇宙飛行士として宇宙を目指す>

民間有人宇宙飛行を目指す会社、スイングバイ。福田もメンバーの一人として参加している。

そのスイングバイが民間宇宙飛行士”コムノート”の募集を開始した。
古谷はこの募集に応募。
試験では馬場教授の娘・奈々美と一緒になり、彼女が中学生の頃の古谷と同じように「宇宙飛行士になる」と文集に書いたことを知る。
宇宙への想いを抱くもの同士が集まり、民間宇宙飛行士試験が進んでいった。
面接官側には、かつてJAXAの宇宙飛行士選抜試験を共にした福田が座っている。

福田は古谷に3次試験で古谷が得たものを尋ねると、古谷は真っすぐにこう言った。
「閉鎖ボックスで過ごした2週間の”仮想宇宙ミッション”の体験と――そこで出会った仲間です
年の差とかもありましたけど 関係なく―― 一生もんの友達です」
言った後で”友達”という言葉に「恥ズかしッ」と照れる古谷だったが、あの試験で得たものと想いは誇れる「一生もの」だ。

そして民間宇宙飛行士コムノートに見事合格。
記者会見を見ていたムッタは、名前を呼ばれ登壇する古谷の姿を見て目頭を熱くさせ喜んだ。
あの合格の日、ムッタが古谷からメールを送られたように――今度はムッタから古谷へのメールが送られた。
「合格おめでとう やっさん!」



<ムッタの打ち上げにかけつける>

福田ら“スイングバイ”のメンバーとともにムッタの打ち上げに駆け付ける。
相変わらずの口の悪さではあったが、心からムッタを応援し、そして自分も絶対に追いつくという強い意志を感じる熱いものだった。
ロケットロードを眺めながら、古谷は、福田と笑顔で顔を見合わせる。
コムノートのメンバーはこのあとNASAの訓練施設を借りて宇宙飛行士訓練を行う。熱い闘志を秘め、古谷自身も確実に宇宙への階段を上っている。

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