- 所属
- ロスコスモス
”マクシム4” 宇宙飛行士
- 出身地
- ロシア
- ロシア
- 略歴
- 大学卒業後JAXA宇宙飛行士選抜試験を受け合格。
- 大学卒業後JAXA宇宙飛行士選抜試験を受け合格。
- 初登場
- #283~
words言葉
「俺は思ってるね 誰にも言ったことないけど あ…今言ったけど」
「まさか俺が選ばれるわけないと思ってただろ 俺は思ってたね」
「“人生の旅の守護石”と言われている 宇宙飛行士が持つのにふさわしい石だ」
「まあ…君たちが“月行き”に繰り上がったおかげで 『次は必ず自分も行けるんだ』っていう実感がわいたよ」
「凄くいい場面を見逃しましたよ長官」
profileプロフィール
ロスコスモス宇宙飛行士。太い眉と二重が特徴。表情はいつもクールでミステリアス。ユルの祖母は日本人である。
そんなユルだが、 “恐怖の回転イス”では青ざめた表情を見せる。
雪の中での72時間サバイバル訓練“ウィンターサバイバル72”で同じチームになるまでは、あまりヒビトと会話を交わしたことがなく、ヒビトはユルのことをあまり知らなかった。
この“ウィンターサバイバル72”は、過去にソユーズが帰還予定軌道を大きく外れて遭難し発見まで48時間かかったことから、より過酷な72時間に及ぶ訓練である。
極寒で凍り付くスター湖へ飛び込むゲン担ぎの儀式や、雪の中の過酷な訓練。それらの訓練を謎だと思っているヒビトの心を読むように、ユルは言う。
「今は“GPS”があるから 2日も3日も発見されないなんてことありえない」――って思ってるでしょ。
「俺は思っているね 誰にも言ったことないけど あ…今言ったけど」
そんなユルの言葉、そしてユルの祖母が日本人だということを知り、ヒビトはユルに一気に親近感を抱く。彼の実家にはこたつもあるという。
共に訓練を行ったヒビト、ユル、フランツ、マクシム。彼らは過酷な訓練や儀式、食事や酒を共にすることで互いの温度を同じにし、その仲を大いに深めた。
そして遂にその日は訪れる。
“ウィンターサバイバル72”のメンバー4人が、トルストイ4のバックアップクルーに任命されたのだ。
「まさか俺が選ばれるわけないと思ってただろ 俺は思ってたね」
“GPS”の時と同じようなやりとりに笑うヒビト。
4人の月面特別ミッション訓練が始まった。
バックアップクルーとなったお祝いにオリガからもらったネックレスをつけ訓練にのぞむヒビト。そのネックレスが似合う似合わないでメンバーで盛り上がっていたところ、ユルはネックレスの石の意味を教える。
ヒビトのネックレスはターコイズ。勇気と行動力を持たらしてくれるパワーストーン。 “人生の旅の守護石”であり宇宙飛行士が持つにふさわしい石である、と。
宇宙飛行士にふさわしい石を選んでくれたオリガの想いを知ったヒビトは、その後も大切にネックレスを身に着けている。
ちなみにこのヒビトのネックレスをイメージしたターコイズのブレスレットが公式グッズから販売された(※現在は販売終了。)
このときの会話で、ユルはマクシムに “ミステリアス石コロ博士”と命名された。
トルストイ4が月行きの訓練を重ねている間、NASA側では大きな問題が何度も起こっていた。ムッタらジョーカーズのメンバーの一人、ベティの大怪我。太陽フレア。
ジョーカーズの4人は帰還したものの、ムッタとフィリップが月面に取り残されたまま、地球への帰還も危ぶまれている。
ロシアは決定されていたメンバーを入れ替え、予定したミッション内容を変更し、ムッタたちを救出するためのチームを送ることに決定する。
バックアップクルーとして決定したユルは、救出というミッションの役割的にメンバーから外れることとなった。
月救出ミッションクルー決定後、4人の食事でユルは「元のメンバーから一人抜けるとすれば自分(ユル)だと思ってた?俺は思ったね」という旨の発言をしている。その言葉を聞いたフランツやマクシムが彼らなりの気を遣うなか、ユルは笑顔でこう続けた。
「まあ…君たちが“月行き”に繰り上がったおかげで 『次は必ず自分も行けるんだ』っていう実感がわいたよ」
実は喜んでいる。室長の推薦でマクシム4のグラビニ(NASAでいうところのキャプコム)にもなった。地上と月、同じチームだ。
ユルはグラビニとして地上からマクシム4をサポートする。地上と通信断絶した際もキャプコムを行っていたユル。通信が復旧し、NASAとロスコスモスそしてムッタとヒビトの兄弟の再会を画面越しに確認したユルが管制室長官であるキール・パブロウに電話を掛けるシーンでは喜びと興奮がにじみ出ていた。
マクシムに“ミステリアス石コロ博士”と呼ばれたユルは、月の水資源発掘調査でもグラビニとして地上からサポート。ムッタ、ヒビト、マクシム、フランツとともに、月の水を発見するかもしれないその時が楽しみである。