- 所属
- アメリカ合衆国議員
- 初登場
- #204~
words言葉
「見ましたよ STITCHは大成功でしたね 『着陸船が月面基地と史上初のドッキング』 いや 素晴らしかった」
「『続けよう』という案はなかったんですか? アメリカにもプライドがあるわけだし」
「ゲイツさん なんだかずいぶん 変わりましたね 前向きな発言が増えたし ここにもよく足を運んでくださるようになった 見上げた変化です」
profileプロフィール
議員。ウォルター・ゲイツと打ち合わせをする立場にあり、宇宙関連には関心も高い。
ゲイツがISSの廃止案を持ち込んだ時、アボットは続けようという案はなかったのかと尋ねる。一部の宇宙飛行士が率先して廃止に向けた署名を集めていると答えたゲイツに、アボットの反応は無言であった。
この時ゲイツとアボットらはどんな会話を続け、アボットにどのような思いがあったのかは描かれていない。しかし議員としてISS廃止というNASAの方針を議会に通すため動いたことだろう。
「ゲイツさんは 宇宙の何が好きですか?」
ムッタのその一言がきっかけとなり、かつての自分を知る男 オーウェン・パーカーを訪ねたゲイツ。夢中になって月面基地の模型を作っていた“情熱”を思い出したゲイツは、一転ISS存続のために動き始める。
しかし時すでに遅し――。
ISS廃止案は既に委員会を通過してしまい、アボットはゲイツに「今からなかったことにするのは難しい」と告げた。
ゲイツはISS存続のため、さらに動き始める。賛成署名、ムッタから提案された案、そして予算の計算。
あらゆることを考慮し、これでいける、と判断したゲイツは再びアボット議員のもとへ。
“コムノート”――民間宇宙飛行士による宇宙機のメンテナンス、他の企業が名乗り出たときに起こるであろう価格競争。
大幅なコストダウンに加え、既に日本の民間企業が民間宇宙飛行士を打ち上げる有人ロケットを2年後には請け負う準備にきているとこと。
一通り話を聞いたアボットは「将来『NASA』の宇宙飛行士は機械に弱いというイメージが付きかねませんね」と発言。
ゲイツは真っすぐに「科学実験や建設ミッションなど NASAの優れている部分をもっと光らせればいいんです」と答えた。
議員という職業柄ポーカーフェイスでいることが多いであろうアボットだが、ゲイツを見送る際、彼はゲイツの変化をゲイツ本人に笑顔で伝えた。
前向きな発言が増え、よく足を運んでくれるようになった――と。
アボット議員にとって宇宙…NASAは多くの仕事のうちの一つかもしれない。
だが、会議の前後にNASAやゲイツに一言かける姿勢には、“ただ仕事の一つ”ではなくアボット議員の宇宙に対する想いが見える気がしないだろうか。
ISS存続、民間宇宙飛行士。その他NASAがこれから行うであろう数々のミッションを、前向きで情熱的なゲイツと共に議員の一人としてバックアップしてくれるだろう。