- 出身地
- アメリカ
- アメリカ
- 家族構成
- 父ダミアン、母
- 父ダミアン、母
- 初登場
- #78~
words言葉
「ねえパパ――!ツリーにエイリアンつけてもいい―!?」
「これねヒビト。ブライアンのおっちゃんにもらったやつなんだ」
「でも……そうなったらヤだなあ」
profileプロフィール
ヒビトと同じ月ミッション、CES-51のクルーの一人ダミアン・クウェーラーの息子。
ダミアン夫妻に「兄弟みたい」と言われるほどヒビトになついている。
あるクリスマスシーズンにはヒビトがアランを肩車し、ツリーの飾り付けをした。
クリスマスらしい飾りの他、ミノムシ君やエイリアン、ダースベイベーなど自分のおもちゃを飾りつけようとするが、エイリアンはダメだと母に止められる。
悪役であるエイリアンやダースベイベーを飾り付けようとする息子に難色を示す母だが、ダースベイベーは許そう、とダミアンは言った。
なぜなら、ダースベイベーはブライアンがアランにあげたものだからだ。
月で大事故に遭ったヒビトは、目の前で命の危険にさらされているダミアンを目にし、アランと共にクリスマスツリーに飾り付けをしたその時のことを思い出した。ダースベイベーをブライアンにもらったんだとはしゃぎながら飾り付けるアラン。
友達はみんなブライアンは事故で死んだという。だがダミアンはアランに「ブライアンは今もまだ月にいる」と伝えていた。そして、「自分が月に行ってもし帰ってこなかったらその時はパパも月にいる」と。
険しい顔をしながらアランの話を聞いていたヒビト。
「そうなったらヤだなあ」と言った小さな友人が悲しむことがないように、目の前のダミアンの命を助け必ず一緒に地球に帰るため、ヒビトは全力を尽くし谷底から脱出、ダミアンとともに帰還した。
断熱シートにくるまれたダミアンは、まるでアランがクリスマスツリーに飾り付けたミノムシ君のようだった。
「泣くだろうな」と覚悟したダミアン。アランの笑顔は守られ、父・ダミアンは再び月へ。
宇宙へ行く飛行士にとっても待つ家族にとっても、作中でも現実でも、宇宙へ行くこと・帰ることが「当たり前」になることを、願って止まない。