宇宙兄弟グッズ製作秘話

宇宙兄弟グッズ製作秘話

宇宙兄弟のグッズ製作中の裏話や、グッズに込めた想いをスタッフがお伝えします!

10周年記念★世界でたった7つの宇宙兄弟マトリョーシカができるまで【cupiporoさんインタビュー前編】

10周年記念★世界でたった7つの宇宙兄弟マトリョーシカができるまで【cupiporoさんインタビュー前編】

こんにちは。スタッフのアユミです。

街は早くもクリスマスづいて、だんだんと秋も終わりを迎えようとしていますね。今年は行楽シーズンに雨が多かったぶん、11月は気もちのいいお天気が続いたので、終わりかけの秋に紅葉を楽しまれた方も多かったのではないでしょうか。

さて、いよいよ来月『宇宙兄弟』は10周年を迎えます☆
第1巻のはじまりは、宇宙飛行士の夢を叶えて月行きが決まった弟・ヒビトと、上司に頭突きをして職場をクビになってしまったばかりの兄・ムッタ。

そんな天地の差からはじまった兄弟の物語も、気づけば32巻。
みごと宇宙飛行士になったムッタはようやく月に行く夢を実現。
いまはシャロン月面展望台の建設に向けて、ジョーカーズの仲間たちと月でがんばっています。

不器用なムッタに比べて、要領がよく器用そうにみえたヒビトも、一時期は月での事故の後遺症に苦しみ、NASAを離れることを決意。ロシアに身を移し、きびしい訓練を経て、ようやくコスモノートとして月行きのミッションにアサインされました。

10周年を迎えるまでの長い月日のなかで、ムッタとヒビトはそれぞれ、ひとまわりもふたまわりも大きくなって、また新たなスタート地点に立とうとしています。

そんな10周年という節目を記念して、
クリエイターのcupiporo(チュピポロ)さんとコラボレーションした「宇宙兄弟 ジョーカーズ マトリョーシカ」をお作りしました^^



※上が表面、下が裏面

世界でたった7つ。オリジナルデザインのマトリョーシカ

ジョーカーズの6人のメンバーが裏表になって描かれている、世界でたった7体だけのマトリョーシカ。宇宙兄弟公式ストア11月28日0:00より予約スタートです。
※1セットは小山さんへのプレゼントになるので、限定6セットの販売になります

あたたかくも緻密で、見れば見るほど味わい深いcupiporoさんの作風をベースに、この機会のためだけに描き下ろしていただいた特別なデザイン。下絵、着色、しあげの削る作業まで、1体1体、すべて手作業で作られています。

今回はわずか6セットのみの販売となりますが、よりたくさんのファンの方に、作品の魅力や制作裏のストーリーをお届けできればと思い、cupiporoさんご本人にお話を伺ってきました。

北海道の大自然のなかにある工房で、マトリョーシカ作りをされているcupiporoさん。2人のお子さんと、羊たちとの暮らしが、日々の作品づくりに大きく影響されているそうです。

cupiporoさんご自身のことや、マトリョーシカ作りについて、また今回『宇宙兄弟』とのコラボ作品をつくるうえでのこだわりや裏話なども! インタビューの内容を2回に分けてお届けします。

『宇宙兄弟』との出会いはトリビュートアート展

ーーよろしくお願いします。cupiporoさんは、2013年に開催された「宇宙兄弟トリビュートアート展」にも参加していただきましたね。

cupiporoさん「はい。そのときはまだ東京にいて(現在は北海道在住)、お世話になっていたギャラリーのつながりで、トリビュート展に出してみないかと誘われたんです。

そこではじめて『宇宙兄弟』を読んで、ムッタやヒビトのマトリョーシカを製作させていただきました。展示がおわったときに、このまま持ち帰ってもいいし、小山先生にプレゼントするのも良いと言われて、もらっていただけるのであれば喜んでとお渡ししました。

その後はとくに何もなかったので、今回マトリョーシカのお話をいただいたときは、突然のことですごくびっくりしました(笑)」

トリビュート展のときにcupiporoさんが作られた作品が小山さんの仕事部屋に飾ってあり、あまりのかわいさにスタッフが目をつけたことが、今回の制作のきっかけに。小山さんのお部屋にあるものを作りたいという思いで、スタッフ自らcupiporoさんにお願いをして、10周年記念のコラボ作品を作っていただくことになりました。

cupiporoさん「まさかお部屋に飾っていただけてるとは思わず、すごくうれしかったです。」

ときどき小山さんの気分で配置換えがあるという仕事場。
マトリョーシカの飾り方ひとつとっても、アポだけでていたり、ムッタとヒビトがならんでいたり、自由に飾られているようですよ♪

生まれ育った北海道の暮らしが
作品作りの原点に。

ーーcupiporoさんご自身のことをすこし聞かせてください。
インスタグラム(@cupiporo)のお写真からは、羊といっしょに暮らしていたり、畑をされていたり、自然に囲まれたすてきな暮らしが伺えますが、もともと北海道に縁があるんですか?

cupiporoさん「はい。もともと北海道で生まれ育って、大学のときに東京に出て、それからしばらく東京で働いていたんですけど、結婚を機に北海道に戻ってきました。

中学校に入るときに札幌に引っ越すまでは、親の仕事の関係で滝川市(札幌から車で二時間ほど)にあった畜産試験場というところで暮らしていました。豚や羊などの家畜を研究する機関で、町からは離れた広大な敷地にたくさんの動物と職員と家族が暮らしているという、いま思うとなかなか特殊な環境でした。

冬になると雪で放牧できなくなって運動不足になる羊たちの散歩があって、その様子はよくテレビの取材がきていました。子どもたちは羊の散歩のあとは道がフンだらけになるので「やばい、きたぞー!」と逃げていました(笑)

そんな経験もあり、都会暮らしから田舎暮らしにシフトしたというよりは、幼いころに慣れ親しんだ環境に戻ったという感覚です。」

ーーこれまでのマトリョーシカ作品を見ていると、動物をモチーフにされたものが多いようですが、やはり日ごろの羊や動物とのふれあいや、自然の環境が作品にも影響していると思いますか?

cupiporoさん「すごく影響していると思います。もともと製作活動をはじめたのは東京だったんですけど、そのときはモチーフとなる動物たちは空想の中の世界という感じだったのが、北海道に引っ越してきてからはリアルになるので、もう夢物語な感じだけではなくなったかなと思います。

羊たちを見ていても、ただかわいいだけじゃない、熾烈な順位争いがあるんです。1位から決まっていって、定期的におれがいちばんだとか争っているのを見て、あぁ、群れの動物ってこういう感じなんだなと思ったり。やっぱり人間も群れで生活する動物なので、重ねる部分もあったりします。」

くすんだような色の風合いが自分らしさだというcupiporoさん。
大都会の東京と、自然ゆたかな北海道の両方を知ってるからこそ、cupiporoさんが見てきた生きものの世界が、作品の奥深さにもつながっているようです。

はじめてのマトリョーシカ作品は
友だちの誕生日プレゼント。

ーー羊たちの順位争いは初めて聞きました。興味深いお話ですね。もともとcupiporoさんがマトリョーシカ作りをはじめたきっかけは何ですか?

cupiporoさん「はじめに作ったのが、たまたま画材屋さんで白木のマトリョーシカを見つけて、おもしろそうだなと思って、とりあえず家に置いておいて作ってなかったんです。それで、友達の誕生日のときに、愛猫家の友達だったので、彼女が飼っている猫のマトリョーシカを作ろうと思い立って、そのマトリョーシカを作ってプレゼントしたら、ものすごく喜んでくれて。

作っているときも、今まで平面の絵で描いていた時よりも、ずっと楽しくて、これはちょっと自分に向いてるなと思ったんです。それからマトリョーシカ作りを始めました。

今でも、自分のお家の猫や犬をモデルに作ってくださいというオーダーもけっこうありますよ。

はじめはそんな感じで友達にプレゼントしたりしていて、そうしてるうちに、雑貨屋さんの方がお店に置かない?と声をかけていただいて、そこからですね。少しずつお店にも置かれるようになりました。今では北海道をはじめ、全国の雑貨屋さんに置かせてもらっています。」

ーーcupiporoさんにとって、マトリョーシカの魅力は何ですか?

cupiporoさん「そうですね。マトリョーシカの形態的に、どんどん小さくなっていくのが物語を込めやすいというか。

例えばインテリアとして絵本を飾ると、それを見たときにビジュアル的な可愛さだけでなく、その物語も頭に浮かんでポッと心が暖かくなるようなことがあると思います。そんな存在のものをつくりたいという思いで制作しています。

私がどんな物語を設定して作品を作ったかを見てくださる方に詳細に説明することはありません。一方で、物語を想像しながらつくったか否かでは、見てくださる方の気持ちがちがうのではないかと思っています。」

(つづく)

インタビュー後編では、今回のマトリョーシカ作りのこだわりやむずかしかった部分など、今だから言えるおはなしをこっそり聞かせてくれました。
どうぞお楽しみに。

▶︎限定6セットお申込みは11月28日0:00から!

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<アーティストプロフィール>
cupiporo(チュピポロ)
作家名のcupiporoはアイヌ語で”月明かり”という意味。“月明かりの下で読む絵本のような物語のある雑貨”をコンセプトに、マトリョーシカ、ブローチ、キーホルダーなどを手がけられています。東京・新宿の豆千代モダン、香川のわたぐも舎をはじめとする全国の雑貨屋さんで作品を取り扱い中。

詳しくはcupiporoさんの公式ホームページ