第26回 南波家のおかえりホルモンうどん
“うどん”は南波家の定番。
25巻#233に登場。
ムッタが打ち上げ前に帰国した時に母が作っていたメニュー。ちなみにこの時、自室が父・長介の陶芸工房に変わっており、うどんは父お手製の器で食べた。
かつて自室だった「南波工房」を見渡しながら、ムッタはこれが父の夢だったのだろうか、と想いを馳せる。
シャロンとの約束、父の夢。
実家に帰ったムッタは、自分の部屋がなくなっていることに驚く。
いつまでも実家に自分の部屋があると思うな、という父が“南波工房”として陶芸を作る部屋に作り替えていた。
父の作った器や陶芸部屋を眺めながら、父の夢に想いを馳せる。
自分の作った器でうどんを食べて、自分の作ったジョッキでビールを飲む。
自分の空間で自分の創作をする。
ムッタガ夢ヲ叶エラレタノハ
アナタガ “アナタ”ダッタカラヨ
シャロンの言葉を思い出す。
宇宙飛行士という夢を叶えた息子たちを見送り、今度は自分の夢を叶えている父を想う。
いつか自分が月へ行ってシャロンの月面望遠鏡を建てる。
そんな約束を、かつて少年はした。
約束……果たしてくる
一度は夢を諦めたムッタが宇宙飛行士となり月へ行く。
自分の背中を押し続けてくれたシャロンとの約束を果たすために。
“みんなの夢”となった月面望遠鏡を建てるために。
宇宙飛行士となったムッタ。
今まで支えてきてくれた人たち、宇宙飛行士として支えてくれる多くの人の夢を背負い、叶えるべく月へ旅立つ。
材料
茹でうどん | 2玉 |
---|---|
ホルモン(牛・豚・ミックスお好みで) | 200~300g |
玉ねぎ | 中1/2程度 |
キャベツ | 小1/4程度 |
★タレ | |
醤油 | 100cc |
酒 | 50cc |
味噌 | 大さじ3 |
砂糖 | 大さじ4~5 |
ニンニク | 4~5片 |
ごま | 大さじ2程度 |
すりおろしショウガ | 大さじ1程度 |
水 | 100cc |
焼肉のタレで代用してもOKです! |
作り方
【1】
タレ用のニンニクはみじん切りに、キャベツは一口大、玉ねぎはくし形に切っておきます。
【2】タレを作ります。タレの材料を小鍋に入れて混ぜ、中火~弱火にかけます。焦げ付かないよう注意しながら混ぜてください。全体が混ざったらOK。
【3】
臭みを取るため、ホルモンを沸騰したお湯で5分程湯がきます。湯がいたらざるにあけて水気を切っておきましょう。
【4】
熱したフライパンにサラダ油大さじ2を入れて玉ねぎを炒めます。透明になってきたら、キャベツを加え炒めます。しんなりしてきたら一度お皿などに出しておきましょう。
【5】フライパンは洗わずにホルモンを入れ、ホルモンが浸るくらいまでタレを入れます。2~3分中火~強火で煮込みます。
【6】タレが煮詰まってきたら野菜を入れ、うどんをほぐしながら入れて混ぜ合わせます。うどんの味見をしながら、味付けが薄いと思ったら少しずつタレを足しましょう。
ホルモン用に濃い味付けになっていますので、うどんは煮詰めないようご注意!しょっぱくなってしまいます。
【7】うどんを入れて全体的に混ぜ合わせたら完成!
長い道のりのその先へ。
いよいよムッタたちジョーカーズが月へと向かう。
それぞれがそれぞれの想いを抱いて時間を過ごす。
ロシアにいるヒビトを想いながらヒビトの愛車の自転車に挨拶するムッタ。
ブライアンに報告するエディ。
打ち上げ当日見送れないケンジと新田。ケンジからは、1コ目の“スタートボタン”を受け取る。
L-3のバーベキューにはクルーの家族が大集合だ。
陽気なフィリップ一家や大きいアンディ一家。ベティの息子クリスは、子ども嫌いなはずのカルロをキラキラした瞳で見つめる。
そして…机の上に“居た”、ブライアンJ。ブライアンの兄弟であるエディの最後のフライトを見送りに、ブライアンの妻マリアンと娘のエイミーが連れてきたのだ。ブライアンが自分に会いたがっていたことを聞き、胸が熱くなるムッタ。
映画『宇宙兄弟#0』に登場していたブライアンの家族のコミックス登場に、ムッタのように胸が熱くなった人も多いのではないだろうか。
打ち上げ当日。せりかやシャロン、ケンジや新田や絵名、紫たちからの激励メールに励まされながらムッタは出発する。
そこには両親、アポ、そして―共に宇宙飛行士選抜試験を受けた古谷や福田も駆けつけた。古谷は、民間宇宙飛行士コムノートとしてこの後NASAで訓練、ムッタとは別の方法で宇宙を目指す。
宇宙を夢見た同志たちが、宇宙への道を諦めずに進んできた姿がそこにある。
宇宙飛行士になるまでの長い道のりを思いながら、一歩、また一歩足を踏み出す。
友人にも、先生にも、本気で宇宙飛行士を目指しているのかと苦笑いされたこと。そんな日々が続きいつの間にか「自分には無理だ」と諦めてしまったこと。真っすぐに自分の夢に向かい続けるヒビトと殴り合ったこと。
子どもの頃から『絶対』を持って先へ先へと進んでいった弟が見た景色を、自分も追いかけている。ヒビトが見た風景のすべてを、これから自分も見るのだ。
ヒビトを見送ったあの頃は、ロープの一本向こう側がやけに遠い憧れに見えていた。
今は“使命感”と“楽しみたい感”。そんな景色が、ようやくムッタにも見えてきた。宇宙への“本物”のカウントダウンが、今始まる。
シャロンのブランケットにムッタがしたサイン、その“女子ウケ”の良さに「おおっ」と思った人も多いのではないだろうか。
トレードマークのもじゃもじゃヘアーがあったり『南波六太』の「南」と「六」があったり…思わず「可愛い!」と言ってしまうサインの入ったブランケット。
残念ながらすでに予約完売しているが、11月22日発売宇宙兄弟32巻の公式限定セットに登場する。
今治タオルで作られたふかふかの肌触り。サインも忠実に再現。
膝にかけてシャロンの気分。
心に届けるグッズの制作秘話はこちらからどうぞ★
日本に一時帰国したムッタは、シャロンに約束を果たしてくると告げる。実家に帰宅したムッタだったが、なんと自分の部屋がなくなっていた。父の陶芸工房になっていたその部屋を見て父の夢を想う。
シャロンと両親に会い、ムッタはいよいよ打ち上げのカウントダウンを迎える。
宇宙兄弟25巻、好評発売中!
この世界からALSをなくしてしまいたい。そんなせりかさんの想いを受け継ぐようなプロジェクト、『せりか基金』が立ち上がっています。
シャロンが患って闘っているALS、せりかのお父さんが患って亡くなった病気であるALS。未だに原因も治療法も解明されず、徐々に体の運動機能を失っていく恐怖や、知力、痛み、かゆみ、寒さなどの体の感覚が保たれたまま意志を伝えることができなくなる恐怖、自分の命の意味と闘うALS患者の方の、希望を叶える支援をしたいという想いがあります。せりかの夢の実現を現実のものに。
このプロジェクトに関する熱い想い、そしてプロジェクトの内容は、ぜひ下記からご覧ください。
せりか基金
<せりか基金通信>なにが正しいのかを問いつづけながら進む道
樹咲リヨコ(きさき・りよこ)
デザインやイラスト、ナレーションなどを仕事にしているフリーランス。宇宙兄弟や宇宙が大好きで、宇宙兄弟や宇宙の魅力をもっとたくさんの人とわかちあいたいと思っている。特に好きなキャラクターはムッタ、好きなセリフは「人生は短いんだ。テンションのあがらねえことにパワー使っている場合じゃねえ」。いつか宇宙に行ってみたい。
WEB Site / Twitter