5月は天体同士の接近に注目!
月の近くに一際明るい星を見た時、「こんなに明るい星、月の近くにあったかなぁ。なんて言う星だろう」と疑問に感じたり、珍しい光景にしばらく夜空を眺めていた、なんていう経験がある方もいるかと思います。
形を変えながら移動していく月と、輝く惑星とが接近していく様子を、5月中旬の夜空では観察することができます。
今回は、5月の“月や惑星の天体同士の接近”についてご紹介します!
月と木星・土星・火星の接近
(出典元:月が木星、土星、火星に次々と接近(2020年5月)|国立天文台)
5月12日~16日の南の空から南東の空にかけて、だんだんと細くなりつつある月が、木星・土星・火星の3つの惑星の近くを通り過ぎる様子を捉えることができます。
月の明るさに埋もれることなく、それぞれ力強い光を発する惑星との共演が見ものです!
<5月13日:月と木星・土星の接近>
5月13日に南の空の低い位置にある月と木星と土星は、時間がたつにつれて高い位置で見えやすくなり、この3つの天体は明け方に最接近します。
<5月15日~16日:月と火星の接近>
更に月が南東にかけて移動し、5月15日から5月16日にかけて、月は火星に近づいて見えます。
金星と水星の接近
(出典元:金星と水星が接近(2020年5月)|国立天文台)
<5月22日:金星と水星の接近>
5月の空で高度を下げていく金星と、高度を上げていく水星は、西の空で5月22日に最も近づいて見えます。金星のすぐ左側に水星が見え、その見かけの距離は、月の直径を2倍に当たる距離しかなく、接近度合いの高さに注目です。
「一番星」と呼ばれるほど明るい金星は、水星よりもはるかに強い光を放ちますので、金星を目印にすれば水星も見つけることができます。
日の入り後、まだ空が明るいうちが見頃ですので、惑星同士が接近する夜空の様子を探してみましょう!
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<スタッフプロフィール>
ゆみ
星空をこよなく愛する宙ガール☆天文初心者のため勉強中です。
温泉と旅も大好き。いろんな所をめぐって、その魅力をお伝えします^^