「ALSが治る未来に向けて、レバレッジのかかる寄付を行いたい」YJFX!がせりか基金を支援する理由。
シャロンが患って闘っているALS、せりかのお父さんが患って亡くなった病気であるALS。未だに十分な原因解明や根本的治療法がなく、徐々に体の運動機能を失っていく恐怖や、知力、痛み、かゆみ、寒さなどの体の感覚が保たれたまま意志を伝えることができなくなる恐怖、自分の命の意味と闘うALS患者の方の、希望を叶える支援をしたいという想いがあります。せりかの夢の実現を現実のものに。
せりか基金の活動を、資金面からしっかり支えてくださっているのが、ヤフーグループのインターネット金融会社「ワイジェイFX株式会社(以下YJFX!)」 。同社代表の松本社長に、資産運用益を寄付に回すというユニークなかたちをとっている理由や、そもそもなぜせりか基金に目を向けてくださったのかを、せりか基金代表・黒川がじっくり伺ってきました。
黒川 せりか基金とともに歩んでくださっていることに、改めて御礼を申し上げたくてお時間をいただきました。本当にありがとうございます。
せりか基金への寄付を目的とした資産運用を始めていただいたのは、2018年のことでしたね。
松本 はい、金融機関として社会貢献に取り組むのは当然の責務ですし、せりか基金の趣旨にも強い共感を抱きましたので、パートナーとしてともに事業を進めていただいています。
AIによる安定した資金運用が、支援金のベースに。
黒川 寄付をいただく際には、金融機関ならではの方法を考えてくださいました。
松本 私たちはFXとともに投資信託も手がけているので、まずはこちらで資金を用意させていただき、それを投資信託で運用します。そこで生じた利益を毎年寄付に回すというしくみです。
寄付額としては、年間500万円という目標を掲げました。そうすると元本は5億円ほど必要になると判断したので、その分ご用意させていただきました。
運用は「ペイペイ投信AIプラス」を使っています。「Yahoo! ファイナンス」のデータをアルゴリズムで分析してAIが銘柄の選択や売買をするものです。ファンドマネジャーの代わりにAIが投資判断をするわけです。
黒川 さらっとおっしゃいましたが、5億円って相当な額ですよね。大きく一緒にやりましょう!って言ってくださって始まったので正直期待はしていたのですが、額の大きさにオフィスでメンバーと「5億円ー!!!」と興奮した記憶です。ありがとうございます。
松本 (笑)
黒川 AIが運用すると何か特長が出るんですか?
松本 情報処理能力が高いので、人間がやるときよりもたくさんの銘柄を扱えます。するとマーケット全体の動向とつながりやすい。目標設定などにもよりますが、極端な損益を出さない安定した運用が可能になり、かつ、お宝銘柄のような市場価値とその銘柄のギャップを見つけることができます。
黒川 せりか基金の活動は継続性が重要だと考えているので、安定した運用ができるというのは心強いです。しかもYJFX! さんからは運用益だけじゃなく、信託報酬もご提供いただいておりまして。
松本 販売会社として投資信託の残高を持っていると、信託報酬というものが得られます。こちらも毎年、寄付させていただいています。
黒川 毎年ほぼ一定の額を寄付いただき、これがせりか基金のベースをかたちづくっています。
せりか基金を選んだのは「レバレッジ」が効くから
黒川 御社が社会貢献活動をするにあたって、せりか基金をパートナーに選んでいただいた決め手は何だったのですか?
松本 社会とつながる活動をするのは企業体として当然の務めですが、その際には企業精神や本業との関連性が強いほうが望ましいですし、社内的にもやる気が増します。そこで私たちが考えたのは、「レバレッジ」をキーワードにしようということ。
黒川 もともとは「テコの原理」を意味する言葉ですよね。
松本 はい、金融商品に関連して使うときには、少額の資金で多額の取引ができるしくみのことを意味します。YJFX! が主として扱っているのは、FXというレバレッジをかけた金融商品です。証拠金取引といって、お客様が「100」の入金をすると「100」以上の取引ができるしくみになっています。上限は25倍までですから、通常の株式投資などでは「100」の投資で「100」の株しか買えないところを、FXなら「100」の投資で25倍の「2500」までの取引ができます。
こうしたレバレッジを用いた金融商品を扱っている企業としては、社会貢献活動でもやはりレバレッジをかけることをしていきたい。寄付というのは、たとえば100万円をどちらかへ寄付すれば、受け取った人は100万円範囲内の恩恵を受けられますね。それもすばらしいことですが、ここにレバレッジをかけられないかと私たちは発想しました。
黒川 レバレッジをかけられる寄付先なんてあるんですか?
松本 せりか基金はまさに、レバレッジが強く働く寄付先と考えられます。せりか基金に寄付すると、まず大学や研究所でALS治療研究に尽力している方のところへお金が届けられますね。そのお金で研究開発が進んで、医学的な成果が出れば、患者の方々が大きなメリットを享受できることとなる。
いろんなことがうまく進めば、最初に寄付した金額を大きく上回る価値や喜びを、たくさんの人にもたらすことができます。つまりレバレッジが強くかかる可能性が高い。
黒川 なるほど! せりか基金のやっていることは、未来にレバレッジをかける活動である、と考ればいいんですね。これは私たちの課題を解消する大きなヒントになりそうです。というのも私たちも、せりか基金運用についての悩みをずっと抱えていて。
100円の寄付を集めて100円分のワクチン接種を必要な人にしてもらうという活動なら、成果をわかりやすく感じられるし説明もしやすいですよね。でもせりか基金の場合、100円の寄付を集めたらそれをALS研究者の研究費に充てていただいています。研究はすぐに成果が出るものではありませんし、もっと言えば成果が出るかどうかもわかりません。
黒川 どれだけ莫大な寄付を集め研究に費やしてもらっても、ALSを治すという目に見える結果につながるかは未知数です。そうした不確かなことに対して寄付をお願いする難しさを、つねづね感じているところでした。もちろん私たちは「きっとうまくいく」という希望を持ち続けているわけですけれど。
「未来に大きなレバレッジが効く可能性があります」と言えれば、活動を説明するときの説得力が増しそうです。
せりか基金への深いご理解に、基金の活動と金融のしくみをみごとに結びつける知見。プロフェッショナルの凄みを垣間見る思いです。同時に、YJFX! さんは私たちにとって運命のパートナーだと勝手に確信しました(笑)。
松本 私たちの企業活動は、金融で人々を豊かにしたいという目標を掲げています。金融を通じて豊かさを広めるというのは、具体的には皆さんの資産形成のお手伝いをすることだと私は考えています。
思うに資産とは、お金だけを指すわけではありません。資格を取るために勉強したり、美や健康を維持するためにエステへ行くなどといった自己投資も、自分という資産の価値を高めようとする行動と考えられます。ジャンルを問わず自分にとってプラスとなる投資をして、資産を増やしていく。それが広い意味での資産形成です。
みなさんが自己投資と資産形成をするときに、金融機関の私たちができることは何かないか。日々それを探し続けています。金融で人々を豊かにする実践例として、意義深いせりか基金の活動をご一緒させていただいているわけです。運命のパートナーという気持ちは、共有しているつもりですよ(笑)。
黒川 ありがとうございます。これからもいろいろ教えていただきつつ、よりレバレッジの効いた活動を進めていければと思います。
ライター:山内宏泰(@reading_photo)
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