【月面探険-宇宙兄弟スペシャルエディション-レビュー】宇宙兄弟の世界観そのままに月面ミッションに挑むボードゲーム!
2021年3月24日から約2週間開催された「宇宙兄弟×うめだ阪急 ~リアルを描くクリエーション~」にて先行発売された、待望のボードゲーム『月面探険-宇宙兄弟スペシャルエディション-』 Oink Games
いち早くこのボードゲームをプレイしたい!と願うファンも多かったのではないでしょうか?
今回は、この『月面探険-宇宙兄弟スペシャルエディション-』を親子でプレイしてみたレビューをお届けします。
どんなゲーム?
『月面探険』通常版に加え、ムッタやヒビトなど「宇宙兄弟」のキャラクターカードが10枚、通常版の役割カードにさらに5種類の役割も追加された『月面探険-宇宙兄弟スペシャルエディション-』
キャラクターの役割の違いでもゲームの進み具合が変わり、宇宙兄弟の世界観をそのままに、月面での物資回収ミッションをチームで乗り切る頭脳戦が魅力!
磁気嵐カードがでるとOGS(酸素生成装置)が壊れてしまい、宇宙飛行士たちは大ピンチに!
そんな時、どうチームで協力し乗り切るか…
全員が無事、月面基地に生還することを目指し、帰還後に回収した物資が壊れていないかどうかが、ミッション成功への鍵です。
通常版にはないキャラクターごとの役割があることも、ゲームを盛り上げるひとつの要素。
任意もしくはランダムに選んだキャラクターカードの強みを活かしてプレイしていこう!
押さえておきたいポイント!
ゲームのやり方が分かったら、さあゲームをはじめてみましょう!
といきなり始めないで…
え?なんで!?
それは、全員で生還できるかどうか?チームの役割と戦略を軽く練っておくことが、まずは最初のポイントだからです。
ミッションをスタートする前に、それぞれの強みは何かをしっかり把握しておくことで、誰がどの展開になったら助けてくれそうなのか、自分が協力できることは何なのか?プレイヤー同士の団結を高めておきましょう。
今回は、親子4人(大人2名・中学生1名・小学生1名)でプレイしてみたのですが、対象年齢が10歳以上とありますが協力して進めるゲームで、プレイヤー同士の勝ち負けではないゲームなこともあり、小学生以上であれば十分楽しめる印象でした。
プレイする人数によってもミッション成功の条件が違うのも特徴。
今回は4人でプレイしたので、ミッション成功に必要な物資(磁気嵐で壊れていない物資)は8個以上となります。
物資を持ち帰ることばかりに気をとられていると、思わぬ磁気嵐に大苦戦を強いられることも…
タンクカードの上に酸素カードが足りない!…なんていう、月面環境と同じぐらい過酷な展開を迎えることのないよう、お互いのタンク状況に合わせて物資を回収していくこともポイント!
またプレイヤー同士が相談しながらゲームを進めるので、絆が深まるのもこのゲームの醍醐味!
2~5人でプレイするので、仲間や家族で楽しむのにピッタリ!
どこで磁気嵐のカードがでるか予想したり、OGS起動か物資回収のどちらを選択するかを悩み、全員で生還を目指すのはバクバクの連続!
振ったダイスの目によりできるアクションも変わってくるので、我が家のルーキーは小学生ながらフィリップのキャラクターカードだったので、
“ふったダイスの目がすべて同じだったとき、そのターン中、追加で3アクションを得る”
という役割カードのおかげで、どんどん物資を回収してくれました!
運を味方につける!
これもポイントのひとつかもしれませんね。
ポイントのまとめ
・役割をプレイヤー同士がしっかり把握しておく。
・強みを活かして戦略を立てる。
・お互いのタンク状況に合わせて物資回収・酸素補給をする。
・OGS起動やルート開拓は、相談して設置する。
・運を味方につける!(笑)
ゲーム後の達成感!
キャラクターカードの役割によってゲーム展開が変化に富む『月面探険』
今回は、ムッタ・フィリップ・ベティ・絵名ちゃんの4人でプレイ。
ムッタ:ルート開拓を主に担当
ベティ:ロボットを先にルートに送り込むことができるので移動効率UP
絵名ちゃん:ここぞというルートにOGS起動
フィリップ:ふったダイスの目がヤァマンなゾロ目なら追加で3アクションゲット
この4人で月面での物資回収ミッションを進めたのですが、磁気嵐にも負けず無事全員が月面基地に生還を果たしました。
回収した物資は全部で12個。
帰還後に表に返してみた物資は、残念ながら無事な物資は7個というミッション成功まであと1個と惜しい結果でしたが、このゲームの良いところ…達成感といったら半端ないのです!
チームで乗り切った!という高揚感は、ターンごとに交わされるミッションを成功へ導こうと戦略を立てる頭脳戦と、先にルート開拓をしておく、酸素を共有するなど、お互いをフォローしながら基地への帰還を目指した連帯感のなせるわざ。
家族の中で、これってクセになる面白さ!と一番感じているのは小学生の次男くん。
2人より3人…3人より4人と家族が一緒に過ごす時間を満喫できるゲームとして『月面探険』を楽しんでいます。
役割カードの中でフィリップを引き当てた時の“イエーーー!!”と、やる気全開で挑む次男くんは、最高にいい笑顔で飛び上がります。
彼のゾロ目を連発する才能を存分に活かせる…それがフィリップなのです!
それぞれが活躍できるシーンがプレイ中に度々現れる。
家族の中で一番守られている存在から、一番頼りになる存在へと変身できること。
彼が何度もこのゲームをやろう!とせがむ理由が、ここにあるんじゃないかな?
今回のこのチーム構成は、「宇宙兄弟」のジョーカーズとして月面に滞在していた3人に加え、絵名ちゃんが加わっています。
ここだけのオリジナルストーリーがゲームを通して展開される…
これって、バヤイ!
もしもこのメンバーで月面ミッションに就いたら…
そう想像すると、このゲームのバクバク度がさらに上がります!
そしてこのボードゲームの良いところは、プレイヤー同士で協力して生還を目指すことだけでなく、仲間や家族であっても思わぬプレイヤーの一面を垣間見ることができるところ…
我が家のムードメイカーは次男くんで、どんどん場を盛り上げてくれるのですが、月面ミッションを進める上で大事な戦略をどんどん立てていってくれたのが、ムッタの長男くん。
大人顔負けの戦略の立て方は、まさにムッタ降臨?
プレイヤーの強みをしっかり把握しながら、細かな支持を的確に提案。
時に宇宙兄弟の名言が飛び出すことも!
ちょっとだけ 無理なことに挑戦してこーぜ
最後まで気が抜けない白熱のゲーム展開に、何度でもプレイしたくなる!『月面探険』の面白さが伝わったでしょうか…
戦略を立てリーダーシップをとってミッションを進めていくこと、チーム全体の状況判断とフォロワーシップ、どれも宇宙飛行士としての素質を高める要となる訓練になるかもしれません。
「腰」という字はな六太 「月」に「要」と書く
つまり「月の要」は 「腰」なんだ
みなさんも腰をすえて『月面探険』に挑みませんか?