小山宙哉ラジオ「ノンノ・バビア」第6回「宇宙兄弟に悪い人いないのなぜ?ほか」
コヤチュー部プレミアム会員に向けて配信中のラジオ「小山宙哉のノンノ・バビア」。
担当編集のコムロがキャラクターの創造秘話や小山さんの好きなマンガや映画を掘り下げていく企画。
ときには、おたよりを元に本気の妄想をしてみたり。毎回バクバクなおしゃべりをお届けしています。
コムロ:
おたよりを紹介します。「悪役がいない漫画と言われている宇宙兄弟ですが、ふと、現実世界を見てみると、確かに漫画みたいにわかりやすい悪い人ってなかなかいないなぁと。そのリアルさはどう生み出されているのか、気になります」
小山:
僕も、漫画みたいにわかりやすい悪役ってなかなかいないよな、って思ってるんですよ。
そう思ってて、分かりやすい悪役描くと、「知らんわこんな人」ってなったり。
リアル路線の漫画で描いてるんで、そう感じてしまいますよね。
だからそういう悪役が出てくる漫画は、それはそれでいいんですよ。
少年漫画とか、北斗の拳の悪役とかって、ひでぶってやられる悪役ってのは、ひでぶって言って死んでいくぐらいですから。
見てる人にとって、悪以外の、いい部分があったら駄目なんですよ。
コムロ:
あんな、顔二つに分かれちゃったら嫌な気持ちしますもんね(笑)
小山:
だけどそれが許せるというか、すっきりするように見れるっていうのは、もう完全な悪だから、だと思うんですよ。
ちょっとファンタジーの入った作品は、それでオッケーで。
宇宙兄弟の場合はちょっとリアル路線でいっちゃってるんで、完全悪役っていうのはそんなに出ないですよね。
そんなにというか、ほとんど。
コムロ:
悪役っていう役どころは、必要な時もあるじゃないですか。
小山:
悪役って、なにをもって悪役っていうんやろっていうのは思いますよね。
例えば、ムッタがJAXAの試験受けてる時なんか、溝口とかってちょっと悪役っぽく映ってましたけど。
でも溝口を主人公にした場合は、溝口は正義になると思う。読者にとっても。
というくらい、人にはそれぞれあるでしょ、正義が。
コムロ:
なるほど。このくらいストレートに聞くと、小山さんもストレートに答えてくれるということがわかりました(笑)
(続きはコヤチュー部プレミアムで!)
#06は他にも「小山先生のデフォルメ技術」についてのお話から、小山さんが自分の漫画が面白いか分からなくなったときにしていることなど、制作にまつわる深い話が聞けました。
小山さんの声で制作裏話を聞いてみたい方は、小山宙哉ファンクラブ【コヤチュー部プレミアム】をチェックしてみてください!
#07は「小山宙哉からのプレゼント」から一部抜粋してお送りします! お楽しみに。