こんにちは。スタッフのアユミです。
秋も深まり、年の瀬を感じさせる、しっとりとした季節になってきましたね。年末に久しぶりに会いたい人の顔を思い浮かべたり、贈りものを考えるのが楽しいこの時期。
2019年の発売以来、再販のリクエストを多くいただいてきた「ムッタとせりかの手巻き時計」が5年ぶりに登場しました。原作でムッタやせりかが身につけていたアイテムを、より忠実に再現した《復刻版》をご紹介いたします。
365日をともに歩む、
『宇宙兄弟』の手巻き時計
ドキドキしながら挑戦する日も、
思うようにいかなくて悔しかった日も、
じんわりと心が温まるようなことがあった日も。
いつもと同じように、自分のそばにいて、
時を刻んでくれるものがあったなら、どんなに心強いでしょう。
原作の23巻で、せりかがいよいよISSへと出発する直前、せりかの腕時計が壊れていることに気づき、ムッタが自分の腕にはめていた時計をさっと外して、せりかに手渡しする印象的なシーンがありましたね。
ムッタからせりかに贈った、手巻きの腕時計。
その後もたびたび、ふたりの腕にはめられている様子が原作で描かれていることからも、せりかとムッタ、それぞれの宇宙での日々をともに刻んでくれた時計であることが分かります。
手巻き式だから、毎日気にかけてあげないと、忘れたころには止まってしまう。
すこし面倒かもしれない、そのひと手間に愛情を注げたら、毎日がささやかに色づきそうな気がしませんか。
そんな風に日々を一緒に刻みたい腕時計を、2019年版よりもさらに、細部のあしらいにまでこだわって再現しました。
時計好きの小山宙哉の監修で、
5年ぶりのリニューアル!
大好評だった前作から、5年の時を経て、小山宙哉と半年がかりでつくった今回の腕時計。
リニューアルにあたり、小山からの修正指示をもとに試作を重ねて、より原作で描かれているイメージに近い、ミリタリー風の手巻き時計が完成しました。
お気に入りの腕時計をたくさん持っている、時計好きの小山。作中で腕時計を描く際には、自身のコレクションの中から、様々な腕時計のパーツを参考にしながら、その良さを取り入れるようにして描いています。
前回からのリニューアルポイントとして、小山の細やかなこだわりがとくに感じられる3つのポイントをご紹介いたします。
1. 厚めのドーム型風防
せりかがちょんちょんと触っていた、やさしいまるみのある風防は、ミリタリーウォッチのシンボルのひとつ。きれいなドーム状にしあげるために、今回はアクリル素材に変えて、宇宙船の窓ガラスのようにも見える、ちょっとレトロな風防をめざしました。
2. HOUSTONのロゴ
原作では、小山宙哉の手描き文字で書かれているHOUSTONのロゴマーク。今回の腕時計のために、HOUSTONのロゴを、小山宙哉本人がデザインしました。近づいてみるほどに、ニュアンスが感じられるオリジナルロゴをお楽しみください。
3. やさしい手巻きの音
手巻き時計といえば、手で巻くときの心地いい音からも、温かみを感じますよね。今回は手で巻くと「チリリリリ」という音が鳴るムーブメントを搭載。やさしい音を聞きながら、手で巻く時間が楽しくなりそうです。
ほかにも、文字盤や秒針の色味をわずかに変えることで、より目にもやさしく、視認性の高い配色にしたり、丈夫なバンドの素材をより肌なじみのいいものに改良するなど、時計としての高性能さや上質な印象はそのままに、さらに心地よく日常使いできる腕時計にしあがりました。
ビジネスシーンから、
アウトドアまで寄り添う。
もともとは、ムッタが宇宙へ持っていくつもりで、日々身につけていた腕時計。
ミリタリー風のデザインの腕時計は、カジュアルな服装を選びがちですが、アクティブな雰囲気と上品さをあわせもつデザインで、落ち着いた色味なので、意外にもスーツやジャケットとの相性も◎。
オンのときも、オフのときも。変わらずに寄り添ってくれる、たくましい相棒です。
32巻では、ムッタがEVA活動のとき、宇宙服の上にこの腕時計をしている様子が描かれていますが、そのようにアウターの上から身につけて、アウトドアシーンにもおつかいいただけます。
メンズの腕時計だけど、女性が身につけても大きすぎないサイズ感。せりかも宇宙空間にいる間だけでなく、帰還後も私服にあわせて愛用していましたね。素材の改良で、2019年版よりもわずかに軽くなり、ほどよい存在感を感じるくらいの心地いい重みです。
手巻きのひと手間は、
自分を整えるひととき。
せりかが宇宙へと旅立つ前夜に繰り返し観ていた、母親が預かっていた、闘病中の父親からのビデオレター。そこには、口数が少なく照れ屋だった父からの、大切なメッセージが込められていました。
「面倒なことほど実は…大事だったりするんだ
そこに愛情を注いで…楽しんでください」
せりかに向けられたその言葉は、小山宙哉自身の考えとかさなるセリフでもあります。
手巻き時計の味わいについて、
「巻いて動かすというところに相棒感がある。時計が動くことに自分が関わってる感じがあって、愛着が湧きやすいんじゃないですかね」と小山は語ります。
手巻き式だから、忙しさに追われて、いっぱいいっぱいになっていると、気がつくと止まっていた、なんてこともあるかもしれません。
だけど、毎日たったの数分だけ、手巻きの習慣をつくれたら。
自分自身に意識を向ける、心地いい日々のはじまりになりそうです。
ともに時を歩んでいくパートナーとしての腕時計。あなたも、ムッタやせりかのように、手巻きの時間に親しんでみませんか。