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こんにちは！『宇宙兄弟』アシスタントのカンです！🥫

以前、小山先生がインタビューで「『宇宙兄弟』の本当のヒロインはシャロンです。」と発言したことがあります。（シャロン誕生秘話はこちらから）

六太には心惹かれるキャラとしてせりかもいるので、「ヒロインはシャロンだったんだ」と最初は驚いたけど、すぐに納得しました。

シャロンは六太と日々人の幼少期からの友人であり、母親のような存在でもあり、彼らの宇宙への夢を支え続けた重要な人物です。

シャロンの「月面望遠鏡プロジェクト」を叶えることが、ムッタの目標にもなり、「月へ行く」というテーマと深く結びついています。

ヒロイン誕生の背景は、先生が連載を始めた頃、当時の担当編集サディの上司にあたる編集者の方に「南波兄弟の間に『タッチ』の南ちゃんみたいなヒロインを出してほしい。」って言われたことがあったんです！

「ムッタとヒビトの間に南ちゃん……！？？」

その話を聞いたとき、アシスタントみんな原稿作業中に仰天しました！！
つまり兄弟の間に、恋愛関係を持つ、もしくは発展しそうな異性を入れるってことですよね……！

そんな中、先生は「オレ、ひねくれてたから、おばちゃんのシャロンを出したんや。」と話してくれました。

「そう言われて、嫌にならなかったんですか……？」と訊くと、先生はこう答えました。

「編集からのアドバイスは聞くけど、違う視点を見つけたいねん。」

「ヒロインの大事さは分かったけど、やっぱり、既存のものに似たようなものを出すと、比較されて不利になるだけやからな。」

先生は、「まだ見たことのないものを描きたい」という気持ちで、兄弟とおばちゃんという斬新な構図を思いついたんです。

さらに先生は、こうも言いました。

「編集の気持ちになってみたんや。」
「編集の気持ち……？」

「そうや、既存のものを上手く描ける人より、今までにないものを少しでも生み出せる人の方がええ。オレは、そういう人の担当になりたいんや。」

「なるほど！確かに！」と、腑に落ちました。

時折、もしかしたら、納得しきれない意見にも出会うかもしれませんが、ただ反発するのではなく、違う角度から意見を観察し、その中で良い部分を取り入れれば、より広い道が開けるんですね！

私も、常に広い視野を持てるようになりたいです！

それでは、今日の漫画をお届けします！

アシスタントの仕事は、どうやってうまく「空間」を把握するのかが大事です。
そこで、先輩から貴重なアドバイスをいただきました！

それではみなさん、またね〜！！

カン

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