カサリンチュ「あと一歩」MV撮影レポ!小山宙哉の職場を再現?!
今回はカサリンチュのあと一歩のMV撮影会に参加してきました。6月も半ば、梅雨のジメジメした日が続いていたんですが、撮影日は不思議と晴れ間がのぞくことが多くて、これはスタッフの熱気が届いたのか?みたいなことを思ったりしていました。3日間という短いスケジュールの中で、チームが一丸となった撮影現場には職人業が散りばめられて、ただただため息をつくばかりでした。今回は、そんな「あと一歩」のMV撮影現場の体験レポートです!
作り込まれたセットに感動
初めて僕がスタジオに足を運んだ、撮影1日目。スタジオはがらんとしていました。やっぱり、広いスタジオの中央がぽっかりと空いてしまっていると、これからMVの撮影が始まるなんて思えませんでした。
そんながらんとしたスタジオの中で、壁紙を貼ったりなにやら板を切ったり、せっせと動き回っている人たちがいました。大道具さんです。それぞれ役割を分担しているようで、持ち場と道具を変えながらめまぐるしく動いているのに、特に設計図を見たり、いわゆる棟梁のような人がドーンと指示を出しているわけでもなく、がらんとしたスタジオを見ても僕と違ってしっかりとなにをやるのかわかっているんだなぁとカメラを回しながら感心していました。
撮影3日目に再びスタジオへ足を運んだ時、1日目とは何もかもが違っていました。
がらんとした印象なんて心の片隅にも浮かばなかったし、僕がいない間に撮影された動画が思い浮かべることができそうなくらいセットが作り込まれていました。
ちょっとゴミゴミした机の上には、乱雑に投げ出されたペンや原稿。栄養ドリンクなんか事務用品の隣に当たり前のように置かれていて、「漫画家の仕事場だ。きっと締め切り前とかだな」という感じをリアルに出しています。今からアシスタントさんが座って原稿の続きを書き出しそうな雰囲気。
所々で見つけることができるムッタやヒビト、アポはこっそりMVに登場したりするのかなぁとか思ったらちょっと胸が熱くなったりしました。
小山宙哉が現場入り!一発OK連発?
3日目、メインは小山さんのシーンの撮影。職場からタクシーでスタジオにやってきた小山さんが、セットの中に入り込むと収まるべきところに収まるものが収まったようなしっくりくる感じがしました。実はこのセットは小山さんの仕事場を再現したようなのですが、小山さんも「ほとんどこんな感じ」と太鼓判が押されました。
セットがセットだからか、撮影に臨んだ小山さんは緊張したようには見えませんでした。日本にも1台しかない?と言われる、特大のカメラに追われているにもかかわらず、さっきまで作業をしていた仕事場を歩いているような雰囲気で一発オーケーが連発。
動画チェックしている画面を覗き込んでみましたが、セットの完成度と小山さんの自然さが合わさって、仕事終わりのため息や、染み込んだインクの匂いが画面から飛び出してきそうなリアルさでした。
撮影会を終えて
1日でセットを完成させて、3日目には小山さんの撮影を始めとして多くのカットの撮影を終わらせていた、あの激動のスタジオを今になって思い出すと、やっぱり撮影スタッフそれぞれに疲労の色は浮かんでいました。けれど、撮影の合間であろうと釘とハンマーを取り出して壁の微調整をしたりする姿には、疲労以上の情熱を感じました。
そういった職人たちの努力の結晶として、「あと一歩」MVは作られるんだなと今回の体験レポでは思いました。少しでも「あと一歩」MVを作った人たちの情熱が伝わったらいいなと思います。完成が待ち遠しいですね!
ライター:ダウニー
柔軟剤があだ名の由来のダウニー。ジダンが試合中に頭突きをした時、僕はまだ中学生でした。頭突きをする勢いで現場に突撃するレポートを書いていきたいです。