「泣くなよ せりか」 せりかが思い出すのは、幼かった頃に聞いたあの人の声。 理不尽な現実に抗う術は、見つからない。 悔しくて、悔しくて溢れそうになる涙を必死で堪えて…。 そのとき、1通のメールを受信するーー。