プラネタリウムもグッドデザイン賞獲得!六本木で行われた受賞展を取材してきました☆ | 『宇宙兄弟』公式サイト

プラネタリウムもグッドデザイン賞獲得!六本木で行われた受賞展を取材してきました☆

2017.11.16
text by:編集部コルク
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こんにちは。スタッフのゆみです^^
最近広告や企業のウェブサイト等で「グッドデザイン賞受賞」の文字を数多く見かけています。
あの有名なコニカミノルタさんも、プラネタリウム関連で今年は2つも受賞しているのだとか!
しかし、そもそもグッドデザイン賞とはどんなものなのか気になりますよね。
2017年11月1日〜5日まで六本木のミッドタウン内で行われていたグッドデザイン賞受賞展の現場を取材してきました!

グッドデザイン賞とは?

商品や事業、プロジェクトを生み出した目的のための計画そのものが「デザイン」です。
色や形、技術や機能は、その目的を実現するための手段のひとつで、デザインは常に「ヒト」が中心にあり、だからこそ社会を発展させる力を持っています。
誰かの生活を真に豊かにすること、またはその可能性があること。
それを実践しているものごとをグッドデザイン賞は「よいデザイン」と考えられます。

「よいデザイン」に込められた思想や方法論は、次なる活動に対して手がかりを与えてくれます。その手がかりがよいデザインを生み出す源泉となり、そして社会を発展させる原動力にもなります。

様々に展開される事象の中から「よいデザイン」を選び、「くらしや、社会を豊かにしうるのか」という視点、つまり、デザインの効果・効用という視点から評価を行い顕彰することを通じ、私たちのくらしを、産業を、そして社会全体を、より豊かなものへと導くことを目的とした公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「総合的なデザインの推奨制度」です。

その母体となったのは、1957年に通商産業省(現経済産業省)によって創設された「グッドデザイン商品選定制度(通称Gマーク制度)」であり、以来約60年にわたって実施されています。

グッドデザイン賞を受賞すると社会を導く「よいデザイン」であることを人々に伝えることができ、受賞作のアピールや企業のイメージアップに役立ちます。
また、受賞展への参加や様々な企画を通して受賞デザインの情報発信の機会を増やすなど、様々なメリットがあるようです。

プラネタリウム投映機 [インフィニウム ∑]

夜空に輝く恒星の美しさにこだわった光学式プラネタリウム投映機

コニカミノルタが今年グッドデザイン賞を受賞した作品のうち、まず1つ目にご紹介するのはプラネタリウム投映機 [インフィニウム ∑]です。
仕様は、15~27.5mドーム対応で高さが3m、重量1.5t。

超高輝度LED光源を使用した全天を32分割で投映する新設計レンズの採用により、実際の夜空を眺めている様なより点に近いリアルな恒星像を実現しています。

この斬新なフォルムが素晴らしいですね!
コンセプトは、「静寂な漆黒の夜空に浮かぶ恒星の美しさにこだわった究極のプラネタリウム」。
星の数の多さだけではなく、実際の夜空を眺めているような、より点に近いリアルな恒星像を得るために、従来の12分割投映から、超高輝度LED光源を用いた32分割投映方式に変更し、恒星の明るさ、シャープさが格段に向上されています。

また、タブレット端末からの操作が可能になったことで、ドーム内のどこからでも操作が可能となりました。
このことでプラネタリウム鑑賞の際、解説員が織りなすライブ感も高まることが期待できます。

時代とともにプラネタリウムも進化しているのは、鑑賞者側にとっても嬉しいこと。
新しい体験を提供していくコニカミノルタさんの、今後出てくるであろう製品にも期待ですね!

グッドデザイン賞 審査委員の評価

基本光源を32分割する設計に対して、数学的に安定する6角形20面と5角形12面の32面体構成を採用したことで、原理に基づく秩序、安定感のある構成が実現している。剛性感のある各パーツが太い目地を介して精度高く構成され、宇宙、天体、星といった原理、秩序を視覚化する機器にふさわしい存在感が評価された。

>>プラネタリウム投映機 [インフィニウム ∑]の受賞ページはこちら

プラネタリウム [コニカミノルタプラネタリウム“満天” in Sunshine City]

心地よく癒される”星空空間”を追求したプラネタリウム

場所は、池袋サンシャインシティ コニカミノルタプラネタリウム 満天。
1978年にサンシャインプラネタリウムがオープンし、2004年に”満天”としてコニカミノルタが運営をスタートしました。

都会のまぶしさや喧騒で麻痺してしまった感覚を、暗闇と静寂の中でリセットし、本来自分の中にある繊細で大切な感覚を取り戻してほしい。
そのため、雲に乗ったり大地に寝転んで夜空に輝く満天の星に包まれるという特別な経験を始め、漆黒の空間の中で行われる幾つかの出来事をデザインしています。

“現代の人々は、毎日スマートフォンを見るために「下」ばかり見て生きています。本来人間は、空を見上げ、無限なる存在を感じ、そしてその存在と向き合うことで、改めて自分自身を想い、未知なる明日を信じて生きて行くものではないでしょうか”とデザイナーの想いとしてのコメントがありました。

施設内に配置されている“雲シート”と呼ばれる、今までには無かったこのシート。
感覚を研ぎすませるように、「雲に乗って、または大地に寝転んで、満天の星に包まれる」。
誰もが体験してみたいと思うストーリーの中で、いつもとは違う自分自身を見つめ直し、私たちの心の感度を上げてくれます。

グッドデザイン賞 審査委員の評価

様々な情報やデバイスによってほとんどの時間を支配されている我々現代人にとって、プラネタリウムは本当の人間のリズムに戻れる場所にもなりえるかもしれない。そんな今の時代だからこそもう一度プラネタリウムの可能性を感じさせてくれた。

>>プラネタリウム [コニカミノルタプラネタリウム“満天” in Sunshine City]の受賞ページはこちら

とっても素敵なコンセプトですよね!
来週はここで取り上げた池袋のプラネタリウム「満天」の“雲シート”についての取材をお届けします!
どうぞお楽しみにしていてください♪

>>池袋サンシャインシティ コニカミノルタプラネタリウム 満天のアクセスはこちら

<スタッフプロフィール>
ゆみ

星空をこよなく愛する宙ガール☆天文初心者のため勉強中です。
温泉と旅も大好き。いろんな所をめぐって、その魅力をお伝えします^^