2018年10月21日に、武蔵境にある武蔵野プレイス（図書館）前の広場で、「スターバルーン2018」というイベントが行われ、４ｍの巨大バルーンを使って太陽系の惑星や衛星をプロジェクションマッピングで投影するイベントが行われました。

このイベントは、明星大学天文愛好会『すばる』（@subaru_meisei）の学生さん達が天体について解説する、子供から大人まで楽しめる新感覚の天体ショーです。

今回は、「スターバルーン2018」のイベントレポとともに、太陽系に存在する惑星や衛星についてご紹介していきます！

まわる星。惑星や衛星とは？

ー惑星ー

「惑星」とは、恒星の周りをまわる星のことです。
惑星は恒星のように自ら光を放つことはありませんが、恒星からの光を反射することで光って見えます。

太陽系には惑星がいくつあるかご存知でしょうか。
「水、金、地、火、木、土、天、海」と読み上げていくと分かりやすいですね。
水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星と、惑星は8つあることが分かります。

惑星の位置を確認してみると分かるのですが、惑星は常に一定の場所に存在しているわけではなく、恒星の間をふらふらと惑っているので、このような名前が付いています。

ー衛星ー

そして、もう一つご紹介するべきは、「衛星」です。
衛星とは、惑星の周りをまわる星のことで、惑星と同じように自ら輝くのではなく、反射して光って見えます。

私たちのいる地球にも衛星が存在し、月は唯一の衛星となります。

プロジェクションマッピングで見せる「スターバルーン2018」

「スターバルーン2018」では、4メートルの大きなバルーンに向けて、「月」「太陽」「火星」「木星」「地球」が順番に映し出されました。
映像の動きにより天体は回転して見えるので、目の前の大きなバルーンに参加者は釘付けです。

2018年1月31日の皆既月食もまだ記憶に新しい「月」や、炎のように赤く光る「太陽」、酸化した鉄によって赤みを帯びている「火星」、大きさも重さも一番大きな「木星」、そして私たちの居る「地球」がピックアップされ紹介されました。

ー5つの天体の中で「大きさの順番は？」ー

途中途中でクイズが出題され、鑑賞しているお子さま達も声を張り上げて回答していきます。
紹介された5つの天体の中から「「月」「太陽」「火星」「木星」「地球」の大きさの順番は？」というクイズが出題されました。

みなさん、分かりますか？

① 太陽
ー 太陽は地球の109倍の大きさ

② 木星
ー 木星は地球の11倍の大きさ

③ 地球

④ 火星
ー 地球をおよそ半分にした大きさ

⑤ 月
ー その火星をおよそ半分にした大きさ

※上から大きい順

太陽って比じゃないくらい大きいですね！驚きです。

二番目に大きい惑星である縞模様のついた「木星」も、地球の11倍、重さも地球のおよそ318倍もあるのだとか。

ちなみにこの縞模様、木星の上空をものすごいスピード（およそ170km/秒！）でまわっている空気の雲だということを知っていますか。大気中のアンモニアや水蒸気などの空気が、このような縞模様に見せているようです。

ー私たちが暮らす地球ー

「スターバルーン2018」では、私たちが暮らしている「地球」を最後に取り上げられました。
地球の直径は１万2,756キロメートル。
46億年前に誕生したと言われていて、もともとマグマで覆われていましたが、地球の表面が冷えてきたことで固まり、今の地球の姿ができています。

生命が存在できるのは、太陽から地球までの距離が、大気や水ができるのにちょうど良い距離にあるからです。
（ちなみに、“生命居住可能領域”のことを、「ハビタブルゾーン」と呼ばれています。）

8つも惑星がある中で、地球が唯一たくさんの生命を育んでいることは、とても神秘的というか、奇跡が重なったもののように尊いものに思えます。

天文愛好会の学生さん達がこのような天体イベントで発表したことで、惑星や衛生などをより身近に感じられる絶好の機会となりました。

天体イベントは、宇宙センターなど他の機関でもたくさん行われています。
遠い宇宙ですが、まずは知ってみることから始めてみると、意外な発見に遭遇できるかもしれませんよ＾＾

<スタッフプロフィール＞
ゆみ

星空をこよなく愛する宙ガール☆天文初心者のため勉強中です。
温泉と旅も大好き。いろんな所をめぐって、その魅力をお伝えします＾＾