【2019年6月11日天体情報】木星の観望シーズン到来☆
特徴的な縞模様の見た目や、ガリレオ衛星で見所の多い「木星」。
実は2019年6月11日に木星が衝(しょう)となり、観測条件においてより良い時期を迎えます。
今回はそんな「木星の衝」についてご紹介します☆
「木星」の特徴
「木星」は地球の11倍の大きさで、太陽系の惑星の中では一番大きな天体です。
縞模様の見える「木星」ですが、この縞模様は木星の上空を170km/秒と猛スピードでまわる空気の雲で、大気中のアンモニアや水蒸気などの空気が、このような縞模様を見せています。
- 地球からの平均距離:7億7,830万km
- 大きさ(赤道半径):71,492km
- 質量(地球に対して):約318倍
「衝」とは?
「衝」とは一体何なのでしょうか?
衝とは、地球よりも外側を公転する惑星である「外惑星」が、地球を挟んで太陽と反対側の位置に来る天文現象のことを言います。
この頃に最も地球に近づいて一晩中観測することができ、「外惑星」が明るく見やすくなるため、観望の好機となります。
「外惑星」には、“火星、木星、土星、天王星、海王星”が含まれ、反対に「内惑星」は地球よりも内側を公転する惑星で、“水星、金星”が含まれます。
2019年6月11日 木星が衝
2019年6月11日に木星は衝となり、木星の観望シーズンがやってきます!
木星はへびつかい座で衝となり、宵のころ南東の空でひときわ明るく輝くため、すぐに発見できそうです。
望遠鏡で観測すれば、木星の縞模様や、巨大な雲の渦である大赤斑、木星が持つ4つの衛星“ガリレオ衛星”など、見所の多い木星をより楽しむことができます。
6月はちょうど梅雨のシーズンのため観望においては恵まれていないものの、木星が衝を迎える2019年6月11日の見頃より前後2か月程もまた観望好期に含まれます。
ぜひこの時期は、木星に注目してみてください!
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<スタッフプロフィール>
ゆみ
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