本来の七夕は7月7日ではない?夏の星空を知ろう! | 『宇宙兄弟』公式サイト

本来の七夕は7月7日ではない?夏の星空を知ろう!

2020.06.24
text by:編集部コルク
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    夏の夜空で特に美しく見ものなのは、頭上を流れる天の川。天の川を一度も見たことがないという人もいるかもしれませんが、思い浮かべてみると、7月の七夕の物語を思い出します。

    七夕は織姫と彦星の夫婦が、年に一度だけ会うことを許された特別な日。じつは七夕は本来、今の7月7日ではないということをご存知でしょうか?

    夏の夜空を彩る七夕についてご紹介します。

    織姫と彦星の星

    (画像引用:Yahoo!JAPANきっず図鑑))

    まずは、織姫の星「こと座のベガ」と彦星の星「わし座のアルタイル」について知っておきましょう。

    天の川を挟むようにして明るく輝くこの2つの星は、夏の大三角を形づくる星として、長い間親しまれてきました。

    「七夕の織女星(織姫)」のベガは、夏の大三角の中でも一番明るく、青白いダイヤモンドのように輝く美しい星です。べガはアラビア語で「落ちる鷲」と呼ばれ、翼をたたんで急降下で砂漠におりてくる姿に見立てられています。

    一方、「七夕の牽牛星(彦星)」のアルタイルは、天の川を挟んでベガと反対の位置にあります。アラビア語で「飛ぶ鷲」と表現され、砂漠の上空を舞う鷲の姿に見立てられています。

    織姫と彦星の実際の距離

    織姫と彦星の星の距離にまつわる有名な話があります。

    織姫の星「ベガ」、彦星の星「アルタイル」の2つの星ですが、両者の間隔は15光年ばかりの距離があります。光の速さで考えたとしても、現実的には織姫と彦星が出会えるのは15年以上の距離があります。とても一夜にして出会える距離ではありませんので、なんとも皮肉な話ですね。

    本来の七夕は、7月7日ではない?

    「伝統的七夕」という言葉を聞いたことはありますでしょうか?

    七夕の行事は、もともと現在の7月7日ではなく、江戸時代まで使っていた太陰太陽暦(旧暦)の7月7日に行われていました。この場合の7月7日は、現在の暦で8月上旬から下旬までのいずれかの日となり、毎年日にちが異なります。

    太陰太陽暦による7月7日に近い日、月の動きに関係して、南西の空に輝く夏の夜に月齢がおよそ6の月の日が、伝統的七夕にあたります。

    ちなみに今年の伝統的七夕は、2020年8月25日です。

    7月7日はたいてい梅雨の時期にあたりなかなか天候に恵まれていないので、比較的天気が安定している伝統的七夕の頃は、両者の距離はさておき、織姫と彦星にとっても報われる日なのかもしれません。

    天の川を舞台にしたドラマチックな夏の星空を楽しみましょう。

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    <スタッフプロフィール> ゆみ

    星空をこよなく愛する宙ガール☆天文初心者のため勉強中です。
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