月面探検!4D2Uドームシアター「KAGUYA's Moon」@国立天文台 三鷹キャンパス | 『宇宙兄弟』公式サイト

月面探検!4D2Uドームシアター「KAGUYA’s Moon」@国立天文台 三鷹キャンパス

2018.08.07
text by:編集部コルク
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三鷹の国立天文台にある4D2Uドームシアターでは、莫大な宇宙空間の映像を楽しむことができます。
研究成果の発表の場でもあり、次々と新しいプログラムも用意されています。

今回は、国立天文台 三鷹キャンパスでおなじみの4D2Uドームシアターのプログラム「KAGUYA’s Moon」の体験レポートをお伝えします☆

4D2Uドームシアターで宇宙空間を可視化

ハイクオリティの映像を無料で鑑賞することができる“4D2Uドームシアター”。
インタラクティブ4次元デジタル宇宙ビューワー「Mitaka」を用いたデジタルデータにより、実際に宇宙の立体構造を可視化していきます。臨場感やライブ感のある解説が魅力となっています。

今回のプログラム「KAGUYA’s Moon」に入る前に、星空や宇宙の構造について幅広く専門的な解説が行われます。

宇宙の構造を解説

地球は1日の24時間で一回りをしますが、それは地球の自転によって決まるもの。月はおよそ29日半で満ち欠けを繰り返し、月の公転によって一ヶ月が決まります。カレンダーは天体の運動を調べることによって決まっています。

今年は火星の大接近があったことから火星を中心に解説され、それぞれの惑星の位置や大きさなども視覚的に確認していきます。
今の時期には、火星・金星・木星・土星が見えやすいようで、中々贅沢な夏休みとも言えますね!

また、「Mitaka」で見える宇宙の範囲を広げていくと、銀河系を確認することができ、私たちのいる地球が天の川銀河に属していることがよく分かります。
地球から見える天の川を立体的に映すことで、天の川の正体も浮き彫りとなります。

地球から衛星である月へと降り立ち、今回のプログラム「KAGUYA’s Moon」がいよいよスタート!

KAGUYA’s Moon


(画像の出典:JAXA

月周回衛星「かぐや」に搭載されていたレーザ高度計(LALT)と地形カメラ(TC)による観測データをもとに、月のクレーターの中をまるでドライブするかのように動き回り、詳細に再現された月面を探検することができます。

月周回衛星「かぐや」は、アポロ計画以来最大規模の本格的な月の探査として、2007年に日本初の大型月探査機がとしてH-IIAロケットによって打ち上げられました。

地球からは見えない裏側の部分の「モスクワの海」と呼ばれる溶岩が覆った黒い地帯は、玄武岩質マグマが上昇して巨大なクレーターを埋めてできたと考えられています。無人の探査機を使って調べられ、この4D2Uドームシアターで月面の様子を詳細に知らせてくれます。

未知の天体ー月ー

ちなみに、月ができたのは46億年くらいも前のこと。
小天体が無数に降り注いだことから、凹凸の激しいクレーターや、山のような起伏が出来上がりました。

1969年にアポロ11号により人類が月に到達してからも、未だ解明されていない未知の部分の多い天体です。
その本当の姿を感じることができるのですから、なんだかワクワクしますよね^^

月に4日間ほど4D2Uドームシアターは行われており、私たちを飽きさせない豊富なプログラムが展開されています。今後もぜひ注目してみてください☆

4D2Uドームシアター

開催日時:
第1土曜日・第2土曜日・第3土曜日/13:30, 14:15, 15:00, 15:45
第2土曜日の前日/13:30, 14:30, 15:30

上映時間:約45分(入替時間を含む)

定員:各回とも先着40名

参加申し込み方法:インターネット もしくは 往復はがきでの事前予約(残席があれば4D2Uドームシアターにて当日受付)

>>4D2Uドームシアターの詳細はこちら

ー国立天文台 三鷹キャンパスー

東京都三鷹市大沢2-21-1

・JR武蔵境駅から小田急バス 境91(南口 3番)で「天文台前」下車
・京王線調布駅から小田急バス 境91/鷹51(北口 11番)で「天文台前」下車
・京王線調布駅から京王バス 武91/鷹51(北口 12番)で「天文台前」下車
(いずれも15分程度)
>>詳しいアクセスはこちら

<スタッフプロフィール>
ゆみ

星空をこよなく愛する宙ガール☆天文初心者のため勉強中です。
温泉と旅も大好き。いろんな所をめぐって、その魅力をお伝えします^^