
「宇宙で着る服を、地上で」——スペースドライウエアの話
こんにちは。商品企画のさとうめです。
少し動くと汗をかきやすいのに、寒がりで汗冷えしやすい私にとって、夏は「どうやって汗冷えしないか」がずっと課題でした。速乾系の肌着を着てみたり、冷房の部屋では上着を着てみたり、夏でもパジャマは薄手の長袖にしてみたり。汗を乾かすことと、冷えないようにすることに気を遣いながら、夏を過ごしています。
そんな私が実際に着て、「これはいい」と思ったのが、スペースドライウエアです。
ISS(国際宇宙ステーション)で実際に使われた運動着をベースに開発された、この特別なウェア。
その仕組みと魅力を、今日は少しお話しします。
宇宙飛行士が直面する「汗の問題」
ISSのような無重力空間では、私たちが当たり前だと思っている「汗が地面に流れ落ちる」という現象が起こりません。重力がないため、汗は水滴になって落ちることなく、肌に張りついたまま広がり、薄い膜のようにまとわりついてしまいます。

この状態は単に不快なだけではなく、体温調節を妨げたり、長時間そのままだと皮膚トラブルを引き起こすリスクもあります。汗の処理は衛生面・安全面でも重要な課題なのです。
こうした環境下で必要とされたのが、「肌側を常にドライに保つ」という特別な仕組み。スペースドライウエアは、肌から汗を素早く引き離し、外層へ送り出すことで、宇宙空間でも清潔で快適な状態を保つことができるのです。
肌側と外側、役割を分けた二層構造
肌側には「ダンロン®︎」という保水しない特殊な糸を使用。汗を素早く吸い上げて外側へ送り出し、肌に残さないため、ずっとサラサラが続きます。
外側は、タオル用に開発された「金魚®︎Ag」という糸。吸水力に優れ、肌側から移動した水分をすばやく拡散・乾燥させます。

この二層構造が生む快適さは、私自身がランニングや登山で大量の汗をかくたびに実感しています。

柔らかさと軽さ、日常使いできる心地よさ
機能性ウェアというと硬くて化繊ぽい印象を持つ方も多いかもしれません。でもこのウェアは、とても柔らかく軽い触り心地なのです。天然繊維のような手触りで、伸縮性もあり、リラックスして着られます。
私はパジャマとしても使っていて、部屋干ししても夜には乾いているほどの速乾性も気に入っています。

汗冷えを防ぐという価値
私のように「大量に汗をかくけど、すぐに冷えてしまう」という人には特におすすめです。ランニング後のクールダウン中でも、背中を触ると「もう乾いてる」と驚くほど。流れる汗をキャッチして止めてくれるので、タオルを忘れた日にも頼りになります。

過酷な環境から生まれた機能を、私たちの毎日に
宇宙で採用された高機能素材は、決して遠い世界のものではありません。温暖化や猛暑など、地上もどんどん過酷になっています。そんな中で、少しでも快適に過ごせるアイテムとして、このスペースドライウエアをおすすめしたいです。
宇宙兄弟公式ストアでは、宇宙兄弟とのコラボレーションで作った特別モデルを販売中。本来は黒地に白いラインが入ったシンプルなデザインですが、宇宙兄弟モデルでは黒に青のラインをあしらい、ISSをモチーフにした特製ワッペンをプラスしました。


機能性はそのままに、ちょっと特別感のある仕上がりになっています。「せっかくなら、宇宙を感じるデザインを選びたい」という方にもぜひ手に取っていただきたい一枚です。
▼詳しくはこちら
MOONWORK シリーズ –スペースドライウエアを詳しく見る
汗をかく季節に向けて、快適さを少しでも高めたい方に。
私自身が手放せなくなった一着を、ぜひ知っていただけたら嬉しいです。