第20回　オリオン三日旅ポークビーンズプレート

オリオンの月旅行のおともに。

20巻#191に登場。ビンスが遂に宇宙へ。ピコはオリオンの月への旅と同じ3日間、フロリダからポットヒルまで車で旅をする。その途中で立ち寄ったレストラン『ステーキ』のメニュー。隣でアポロ計画はNASAの陰謀と騒ぐ隣の煩い客にピコが取った行動とは…コミックスで確認して欲しい。

誓いのサイン。

Vince(ビンス)の“V”は“Victory(勝利)”の“V”。
Pico(ピコ)の“P”は“Power(力)”の“P”。
そして…っ Rick(リック)の“R”は―。

ピコ、ビンス、そしてリック。鉱山の町ポットヒル。この小さな町で出逢った、宇宙に本気で憧れた３人の少年たち。

半端ない熱量を持っていた少年リックにひっぱられ、ピコとビンスも宇宙を目指していた。ロケット杉の丘で見るISS、宇宙に憧れる者が一度は見る真っ暗な宇宙。廃材で作ったコックピットは動かしにくくて何かが壊れ落ちてしまったり。

将来ピコが作った物に乗るなんてことになったら恐ろしくて仕方ないな

確かにな だけどそれでもビンスは 他の奴が作ったのより俺のを選ぶんだろ

真っすぐに宇宙を目指していた３人だったが教師や親に現実を見ろと怒られ、ピコとビンスは宇宙への夢を諦めかけリックを裏切ってしまった。だがその直後リックは事故で亡くなってしまう。

2人はリックの死をきっかけに宇宙への道を邁進し、遂にピコの作った宇宙船でビンスが月面着陸する日が訪れた。

着陸船オリオンの名称がなぜ“Rick”なのか、その理由を知ったムッタ。
リックが憧れていた管制官の席。そこには、ピコとビンスが『今ではリックを感じる』ムッタが務めることとなった。

Rick(リック)の“R”は“Real(現実)”の“R”！夢は“現実”に変えていこう!

ポットヒルの少年たちが夢見た宇宙は、今、現実に。

ムッタも交えて拳を打ち合う『誓いのサイン』。
ムッタにとって想像の5倍ガツンと痛くて、シビれてしまった、ビリビリする奇跡のような拳の打ち合い。

Muttaの”M”は”Miracle(奇跡)”の”M”―！

リックへの想いを込めて、ビンスは宇宙へと出発した。

※今回ナゲットとフライドポテトは冷凍のものを使用しました。

材料(4人分目安)

作り方

【1】
豚肉、玉ねぎは一口大に切っておきましょう。

【2】
温めたフライパンにオリーブオイル、みじん切りにしたニンニク、ヘタを取り種を取り出した唐辛子を入れ弱火で温めます。

【3】
フツフツとしてきたら豚肉を入れ、中火で炒めます。焦げないように気をつけましょう。

【4】
豚肉が白くなってきたら玉ねぎを加えてさらに炒めます。

【5】
玉ねぎが透明になってきたらトマトを加えて潰しましょう。

【6】
水、固形スープの素、大豆を加えてそのまま10分ほど煮込みます。

【7】
煮込んでいる間にさやえんどうの処理をします。ヘタを切り、沸騰したお湯で５分ほど茹でます。

【8】
ざるにあけ、ある程度冷めたら2cm程の大きさにカットし鍋に入れてそのまま５分ほど煮込みます。最後に塩コショウで味を調えましょう。

【9】
ナゲット、フライドポテトを準備し、添えて完成！

さて…いよいよ着陸だぞリック。”俺たちの着陸”だ。

あの日自分たちがリックを裏切ったりしなければ―。
自分の将来について大人たちに怒られ大人を怖れたピコとビンスは、一度は宇宙への道を諦めてしまったこと、そしてそれによって親友リックを裏切り亡くしてしまったことを激しく後悔した。

泣き腫らした目で、ロケット杉の丘でピコとビンスは誓い合った。
人生は短い、テンションのあがらないことにパワー使っている場合じゃない、と。

あの日ピコが廃材で作ったオンボロの宇宙船に乗り、リックの管制で月への着陸をしたビンス。
その夢が現実のものとして今、叶おうとしている。

ビンスは着陸の前に言う。

君の作った物に搭乗し月に着陸するなんて
私は未だに恐ろしくて仕方ない

だが同時に　例えようもなく誇らしく思ってる

あれからどれだけの年月が経っただろうか。リックに償いの気持ちを抱きながら、2人は真っすぐに歩いてきた。ピコが設計した着陸船に乗り、ビンスが月面へ降りる時が来た。リックが目指し憧れていた管制官には、リックを感じるムッタが座り、指揮を送る。
着陸船の名称は“RICK(リック)”。ピコとビンスが名付けた、言葉にしきれないほどの想いが込められた名前だ。

お前のおかげだリック
お前がいたから俺はここまでやってこれた
お前への恩も償いも全部…
これを実現させることでしか返せないと――
ずっとそう思ってやってきた
ビンスの野郎も　多分同じだ

……さぁ　そろそろ奇跡の瞬間だぞ

“現実(Real)”に変えた夢の、“奇跡(Miracle)”の瞬間。
ビンスを乗せた“RICK”が、月面へ着陸した。

ISSを何度も一緒に眺めたロケット杉の丘で、リックが眠る場所で、ピコはビンスの月面着陸を祝いリックと熱く拳をぶつけ合う。

あの日の少年たちが見た夢は、この日、叶ったのだった。

「僕らはみんな宇宙兄弟だ。」auxHAKUTOムーンチャレンジ、ローバー命名コンテストに応募した方も多いのではないだろうか。

人類初の月面探査レース“Google Lunar XPRIZE”。世界10ヶ国以上16チームの民間組織が競い合い、ファイナリストに残った日本唯一のチーム、それが“HAKUTO”だ。純民間探査機として月面に着陸させ月の動画や静止画データを地球に送信することがミッション成功の条件。このバックアップとしてauが手を組んだ。
宇宙兄弟はこのプロジェクトのスペシャルアンバサダーとしてムッタとヒビトが就任。ヒトコマ解説や対談など、宇宙についてわかりやすく解説している。
人類初のこのワクワクするチャレンジをぜひ見守っていこう！
auxHAUTO

キャプコムとしての訓練を終え、ビンスが遂に打ちあがった。ビンスが乗る着陸船の名称は“RICK”。ピコが作り上げピコと2人で命名した。着陸船につけられた名前、その想いをムッタは知る。それは、ピコとビンスにとってかけがえのない、ある男の名前だった―。
宇宙兄弟20巻、好評発売中！

樹咲リヨコ（きさき・りよこ）
デザインやイラスト、ナレーションなどを仕事にしているフリーランス。宇宙兄弟や宇宙が大好きで、宇宙兄弟や宇宙の魅力をもっとたくさんの人とわかちあいたいと思っている。特に好きなキャラクターはムッタ、好きなセリフは「人生は短いんだ。テンションのあがらねえことにパワー使っている場合じゃねえ」。いつか宇宙に行ってみたい。
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